GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

『ジョーカー・ゲーム 第9話』感想、森島ですが? “軍人慣れ”しすぎた男達の悲劇、或いは喜劇!!:ダブル・ジョーカー(後編)

 陸軍大学卒業の証、誇りの証明・天保銭の徽章。でも「天保銭そのもの」の意味を知らなかったとは…!

“旅館の仲居”でさえ気付けた! 浮世離れしすぎた男達の末路…!!

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 前編で辣腕を振るった「風機関」、しかしD機関は、彼らを手玉に取る必要すら感じないレベルで封殺!
 軍務に打ち込み、“民間には若い男が居なくなってる”とすら気付けない
 現実感を失った事が敗因

 対するD機関、事を荒立てず「市井に紛れる」スキルの高さが光る決着でしたね!

「目立ってる」と気付けない
 敢えて、経歴に“弱み”を作って敵を誘い込んだり、「周囲がどう考えるか?」を考えるD機関
 風機関に欠けていたのはソレ

 天保銭の一件といい、客観性に欠ける脆さがキツい回だった!

風戸『この任務で全てが決まる、生き残るのは“風機関<俺達>”だ―――』

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 D機関を「だし抜こう」と、敵意を燃やす風戸中佐。その発想がいけない…。

浮世離れ
 風機関は「兵役逃れ」の少年、白幡元大使の家の書生を篭絡し、彼の様子を探らせていた。
 が、実は少年は、“こういう時”の為に配置されていた
 D機関の実井だった

 自身は動かず、「利用価値のある」白幡を巧みに逃がしてしまうD機関・結城中佐

 陸軍学校の“世間と乖離した様”を責められ
 それが全ての敗因と知った風戸は、恥辱のあまり自決してしまうのだった

 次回、第10話「追跡」

ふすま越しのお客『<何だい、今のは……>』

女中『<奥のお部屋のお客さんです、東京の会社から研修だとかで…>』

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 陸軍精神に凝り固まった風戸は、女中にセクハラする老紳士に舌打ちする。

「密会」を囲う密会
 風機関は、「機密を英国に流す裏切者」白幡元大使、彼とグラハムの密会を押さえるべく出陣!
 出張中を装い、商社として部屋を借りていた
 と。

 あの、お客さんが…、課長さんに“言わなくても分かる”と……

 そこに現れた「森島」。
 彼は、標的「白幡」の家に住む書生

 風機関が、前回の「使用人・張」同様に仕込んだ、白幡邸の内通者であった。

 いかにも“スパイっぽい”風機関ですが―――

回想の風戸『森島邦雄、一年前から白幡邸に住み込んでいる書生』

『旧姓・池田邦雄―――』

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 実は少年は、子供を欲しがった森島家に引き取られており、徴兵逃れまでして貰っていた。
 医者に“身体が悪い”と診断して貰えば容易な事だった
 が

 虚偽の徴兵逃れは三年以下の懲役、いや、最前線送りとなれば数ヶ月の命―――。

 それだけは勘弁してください!
 何でもしますから! というのが「内通者」だった、と。

風戸『で、例の物は?』

森島『書斎の机に……』

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 この旅館では泥酔する客は珍しいのか、仲居は彼らに目を留める

躊躇なく殺せ
 かくて、走狗とした少年に探らせては「仲居さんと仲良くなった」と、旅館まで通わせていた
 が、いよいよ取引当日となって用済みに
 当然―――

 キミは我々の期待に十分応えてくれた、感謝している―――

 風戸は自分の酒を勧める
 当然、そこに毒などあると考えなかった少年は、そのまま泥酔させられてしまい―――

 袖口に隠して、「注ぐ」際に毒を混ぜいれたのだ。

 なんとまあ周到な…。

風戸『躊躇なく殺せ、潔く死ね―――』

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 酒を扱う旅館なら、「泥酔」するのも珍しくないと考え、風戸は少年を毒で眠らせてしまうと
 彼を家に送る、という名目で蒲生を付かせ
 海へと送ってしまう

 風機関名物、口封じであった。

風戸『諸君、この研修もいよいよ今日までだ―――』

『(―――結城め、受け渡しの情報までつかめなかったか…、他愛もない)』

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 出しぬいたと思った? 俺だよ!と言わんばかりな中佐が!!

風戸呆然結城泰然
 が、取引現場のはずの白幡邸は、とっくにもぬけのカラ、愕然とした風戸は書斎へ押し入り
 悠然と腰を埋めた結城中佐と対峙する羽目となる
 呆然―――

 どうやって…? 車で門から入ってきたんだがな?

 憤然と食いつく風戸
 平然と対する結城、二つの機関は、最初から「争って」などいなかったと判明する

 敵意むき出しの風戸を前に、泰然自若とした結城中佐。

 そも、全然敵ではなかったのだ。

結城『統帥綱領? そんなものは無い、ま、実にバカバカしい代物だがな』

風戸『バカバカしいだと!』

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 おまけに「取り返そうとした」重要機密を、機密だと思ってるのは陸軍だけだよバーカ、と煽る!
 統帥綱領とは、日本陸軍の戦略戦術の教科書
 幹部クラス必読の書であった

 それを機密、武術の奥義書のように扱う辺り、自分達の戦術論を過信している証拠だと。

 結城は呆れ、風戸はキレる!

結城中佐『これが陸軍大学を出た、“天保銭組”の限界という事だ』

風戸『貴様! 陸軍中佐でありながら!』

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 第一、戦略戦術は日々進歩し、また状況に応じ最適解は異なるのに、「完成された」と言わんばかりに
 軍事機密、武術の奥義書みたいに後生大事にしている辺り
 著しく発展性に欠ける

 陸軍の大学、「教官の教え」を金科玉条とし、自分で考えようとしないアホ揃いだと。

 だから陸大卒はいらんのだ、と持論をぶちまける結城中佐

風戸『―――結城、俺達“風機関”とD機関の最大の違いが分かるか?』

『死ぬな、殺すな、だったか? だが俺達は、必殺を信条としている―――』

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 やれやれ、せっかくのエサにあなた達のような小者が釣れるとは…!

深夜三時のスタイリッシュ
 だが今より作戦開始時刻、「敵を殺さない」D機関など、部下共の障害ではないと笑う風戸だったが
 現れたのは、“風機関員全滅”を告げる眼鏡の少年
 森島であった

 偽の経歴である“徴兵逃れ”は、ま、一種の警報装置ですよ―――

 敢えて「徴兵逃れ」となった
 そうすれば、白幡を狙う輩が“内通者にしよう”と、接触して来るに違いないからだ!

 一年も前から白幡に目を付け、密かに配置していたのである

 森島、深夜捕縛もスタイリッシュ!

風戸『バカな、動けるはずが……!』

森島=実井『あなたと同じですよ? 使い方は逆でしたけどね』

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 ちなみに毒酒は、同じく袖口に隠したストローから、中和剤を一緒に吸い上げていたらしい。
 道具も使い方一つって事ですね

 勉強になったね!

※或いは、飲んだと見せかけて器用にストローの方へ流してたのか?

実井=森島『潜んでいた者は、神永と波多野が、全て拘束しました』

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 第5話でイギリスに捕まった神永、3話のフランスで誤算した波多野コンビ。名前だけ再登場!

「スパイ」の資格
 実は、冒頭の“酔っ払い”からして結城中佐の変装、森島少年の泥酔をさりげなく指摘し
 旅館から、白幡へと注意を促させていた
 白幡は脱出―――

 殺人はスパイにとって最悪の選択肢だ…、つまり、貴様らにはスパイの資格がないという事だ

 連絡を受けグラハム領事も脱出
 実は旅館の仲居たちは、「風戸たちは軍人だ」と気付いていたのだ

 少年が無理に泥酔させられた、と聞いた白幡は、一目散に逃げ出したらしい。

 なぜ気付いたのか?

結城『大陸の激戦続きで、若い男達は次々と戦地へ招集されている―――』

『若い勤め人が、7人も8人も揃っていれば、嫌でも目立つ』

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 自分で「召集するぞー」とか脅しておきながら、そも、若い男が減っていると気付けなかった
 若い勤め人が、こうやってゾロゾロ研修に出るような
 そんな時代じゃなくなった

 スパイでありながら世相に疎く、“臨機応変”に欠けた風機関。

 そりゃ中佐が辛辣になるワケですわ。

結城中佐『貴様、天保銭の意味を知っているか?』

『江戸で使われていた天保銭は、その価値8厘、デクノボーの意味だ…』

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 天保銭とは江戸末期から明治維新後の貨幣で、額面は100文なのに、実際には80文で流通した
 明治維新後も、一銭ではなく8厘
 8割の価値だった

 なので、市井では木偶の坊、役立たずを「天保銭」と呼んでいた。

 だが陸軍は違った
 しかし、陸軍でだけは「大学の徽章と似てるから」と、尊称として扱われていたのである。 

結城中佐『そんなだから、仲居にまで見抜かれる』

『お前らは、スパイごっこに興じる裸の王様だったという訳だ』

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 最後に投げ捨てたのが天保銭」と呼ばれる徽章、彼のプライドの証だった―――

スパイごっこ
 中佐は、風戸の無能無理解をあげつらい、恥辱に震える彼を置き去りに引き上げてしまう。
 風戸、自害―――

 勝つには、相手の精神を砕かなくてはな?

 とは前回の予告
 まさに、予告された通りの結末を辿ってしまったのだった。

予告『イギリスの調査隊が、エジプトに入ったらしいな?』

『墓を暴くには覚悟が必要です、ミイラ取りがミイラになる事もありますしね』

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 オープニングにも出てるし、蒲生、「実は殺してない」「D機関内通者」なのかと思った!

敵でさえなかった
 まさに、「型にはまったやり方」で自ら足を踏み外した風機関、前回は優れたスパイ組織でしたが
 柔軟性に欠けてたのが失敗だったってワケね
 それが陸軍の悪癖だと

 思った以上に圧勝だった後編、設立要請の時点で、「一年以上も出遅れてた」目配りの悪さ!

 徴兵の件も絡んでいた事や
 天保銭など、色々な皮肉が効いてる回であった!

 次回、第10話「追跡」