GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

『クロスボーンガンダム ゴースト 12巻』感想、完結! ニュー、でもオールドでも無い。その定義が面白かった!:長谷川裕一

 シリーズ第4作。Vガンダム』の裏舞台、UC0153年の知られざる戦いを描く“蛇足”の物語。

泣いた、笑った、終わらなかった! 舞台は“宇宙世紀の知られざる未来”へ!

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 1

※画像右下隅のクリックで拡大。

 ガンダムの“正史”は、一応ガンダムで途切れ、遥かな時と異説を経て“レコンギスタ”へ繋がりますが
 物語は空白、宇宙世紀0170へと続く!
 未完じゃねェか!!

 圧倒的な強敵ミダスとの死闘、敵のビーム・シールドを、Iフィールドでブッ飛ばす奇策がカッコ良かった!

「ファントム」とIフィールド
 本機は、いわばV2の失敗作、溢れ出すエネルギーを、“Iフィールド”で強引に縛ってる状態
 これを解放し、敵のビームマントを弾き飛ばしてブチ抜いた!

 防御用と言ってもビームはビーム、そんなモン喰らったらそりゃ死ぬよね!

ニュータイプでも、オールドタイプでもない

イメージ 2

 極端な話、ユニコーンのNT-Dみたいな“自動操縦”、MSの動作プログラムを使いこなす達人ってワケね。

旅は終わらない
 UC0153年、宇宙細菌を巡る戦いは、“戦艦”のコントロールを奪った事で収束へ向かった。
 しかし、キゾのミダスを止めない事には戦いは終わらず
 コーシャ、ジャックが次々と戦死

 だがモビルスーツの「原理」を良く知るフォントは、ファントムのシステムを応用し、キゾを討つ事に成功

 ベルとの自力帰還を諦め
 冷凍カプセルを利用、冷凍睡眠し「拾ってもらう」帰還計画を立てた。

 が、眠っている間に地球圏の治安は急速に悪化、回収かなわず、目覚めた時には15年が過ぎていた……。

“人質”解放の為に!

イメージ 5

 死闘の中で足かせとなったベルが、脱出の為、“ビーム・サーベル”に向かって突っ込むとか凄まじかった!
 こういう行動力があるから、長谷川キャラすげえって思う!
 いやホントにね!

 フォントに!

“旧式機”ディビニダド、意地の猛攻!

イメージ 6

 操縦技量と執念の差で、10年以上も新しいカオスレルと相討ち同然で散ったコーシャ。
 こだわりの美学もクソもない、ただただ感情のままに!
 熱い最期でした

 ただただやりきって、ふと「ああそうか、自分は仇討ちしたかったのか」と気付くのが切ない。

 気付いたというか、目を背けていたのでしょうけれど…。

ジャック『へへ…、やめてくだせえよ』

イメージ 7

 自分の為に必死になんてなるな、だって、死にたくなくなるじゃないか、と。

ジャック・フライデイ
 そして、最も熱い死に様だったジャック、またも“損得”で戦いを考え始めたフォントの為
 感情を爆発させた男の吶喊!

 振り向き、まともに戻ったようじゃねえですかい?と。

 何気ないのが切なかった!

「仇」が死んだと知り、荒れ狂ったキゾ

イメージ 8

 戦いの中で人が死ぬのは当たり前だ、どんだけ死んだと思ってると冷静に言い放ちながら
 自身は、ブチ切れて絶叫したキゾも何か泣けましたね
 壮絶な反抗期

 言ってしまえば彼は子供だったけど、“我慢しない”事を貫いた様が熱かった!

 その点だけでいえばフォントも同じ
 戦場で人が死ぬのは当たり前、でも「当たり前」に終わっちゃ、笑われちゃ、あんまりにも悲しすぎる。

フォント、憎いキゾ中将を打ち破るが――――

イメージ 9

 直後、泣きそうだったのがフォントらしいというか、彼らしい結末だと思いました。
 憎くても、許せなくても
 それでも悲しい。

 いわゆる「ニュータイプ」も人の進化ではなく、ただ「環境に適応しただけ」と定義した旧作。

 そして今回は、“時の流れ”を見る結末に。

フォント、未帰還

イメージ 10

 ラストは「帰還」する能力を失い、仲間が助けてくれると信じて冷凍睡眠に落ちる
 懐かしくも、SFチックな結末だったのも素敵でしたね
 ようやく名乗りあえた親子も

 フォント達は、機体を自動制御に預け、慣性と最小限の軌道変更に任せて帰還を図ることに。

 しかし――――

目覚めたのはUC0170年ごろ、15年の“予想外”が過ぎていた

イメージ 13

 フォントは「ゴースト」を名乗り、行動開始する事に。

宇宙世紀0168年代
 Vガンダム先の時代、地球防衛を“リガ・ミリティア”が行ったのがVガンでしたが
 結果、「連邦が積極的に行動しなかった」と解釈され
 コロニー間の抗争が悪化

 連邦が守ってくれず、自力で軍備を整えるしかなく、整った軍備は“戦争”に使われる。

 調停する者がいない時代、コロニー間の言い争いが、すぐに戦争になってしまう時代になったワケね。

戦禍の拡大は、急速に「技術」を後退させてゆく

イメージ 12

 オチで実は生き残っていたジャックの事が語られ、盛大に笑ってしまう心地よい結末に。
 まだ続くのかよ!

 この時代は、各地の生産工場が破壊、MSのパーツも手に入らないそうな。

 で、宇宙ゴミから漁るとなると、桁違いの規模だった“一年戦争”とかの残骸が一番ポピュラーなんでしょうね

収録

イメージ 11

 連載は9月再開、15年経った懐かしい面々はどんな暮らしをしているのでしょう?
  
 機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト<MOBILE SUIT CROSSBONE GUNDAM GHOST>、12巻(完結)。
 長谷川裕一著、角川コミックス・エース、ガンダムエース連載作品。
 2016年5月(前巻2015年12月)。

収録
 プロローグ
 第50話 白刃
 第51話 白銀と黄金の交差する線上
 第52話 フォント帰還せず
 最終話 その名はゴースト

メカ解説
 なし