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『銀平飯科帳 2巻』感想、ネギマ鍋の“主役”とは? 江戸の知恵もたいしたもんだ!:河合 単

 不思議な井戸で、江戸時代1820年と現代を行き来する、ちゃらんぽらんな料理人漫画。一巻感想はこちら

楽゛し゛い゛新展開! 町民「家さん」、銀次の料理を堪能す

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※画像右下隅クリックで拡大。

 ネギマ鍋、落語にも出てくる有名な江戸の庶民食ですが、まさか「ネギの方が主役」とは…。
 そも、マグロを煮て食べても美味しくないだろ?
 ってのも確かに。

 当時、捨てられていたトロを、美味しく食べる為の知恵だったのか…。

応用料理「ネギマツ」鍋!
 転じて、現代に戻って“松坂牛の脂身”を使い、コストを下げつつ美味しさをあげる工夫も楽しい!
 脂を汁に溶かし、美味しく食べるって知恵だったのね。

 ラストでも「蕎麦の美味しい調理法」を示唆し、ズルい引きをする巻でござった!

新キャラ「家さん」登場! 人生楽しそうだね、アンタ!

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 子孫の方に見せたら怒られそうなキャラ、だがそこが良いんだ…。

その名は将軍・家斉公!
 また、前巻「江戸時代に乳製品を好んだ」と説明された、変な将軍さまがレギュラー化。
 これがまた、楽しそうな人なんですよね

 当時、武家は上に行くほど食に関する制約が多く、将軍なんか最たるもの

 だから「食」が楽しくて楽しくて堪らない、いいキャラしてますわ!

苦労人、老中の水野氏「出羽介」がまた良い味

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 もちろん、銀さんは正体を知らず、ベタですが実に楽しい展開になってきました!
 で、その迷惑をこうむってるのがこの人
 老中様

 もうね、コントみたいに苦労しつつも、この人も食べるのが大好きなんだなーって。

 名君ながら放蕩者、その尻拭いの苦労人、良いコンビだわ。

しかしこの名君、腰が軽いなあ(褒め言葉)

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 興味を持つや、さっそく城を抜け出してくるのが楽しすぎる。

武家の食事
 また今巻は「武家が忌避する下品な魚」、というネタがちらほら、マグロもそうでした。
 落語では、殿様がお忍びでネギマ鍋を食べたり
 サンマを食べたり…

 とかく、庶民の味に感動するのが定番ですが、かなり制限があったらしいですね。

 本巻には載ってませんが、毒見役やらで食事がすっかり冷めてしまう、なんて聞いた事があります

銀さん、ナイス保温術!

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 熱と言えば、熱したこんにゃくで保温するなんて想像もしませんでした。確かに合理的。

武家の忌避
 当時、脂の強いものは下品だとされ、落語「目黒のサンマ」では
 殿様ってば、料理人にすっかり脂を抜かれてしまい
 不味かったというオチも

 熱い、脂が強い、どちらも美味しさの定番。もし他所で味わえば、病み付きになったでしょうね

しかしこの将軍、ホント素直である

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 ささっと城を抜け出してきた殿様、食材がないと言われがっかり…。
 なにこの素直な人

 そこで、「頭」などを駆使してみたり、こういう機転は見てて楽しかった!

楽しいといえば伝説の男

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 急に祖父・鬼平の物騒な伝説を振ったと思ったら、あまりに意外で愉快な過去に。
 当時、肉を薄く切るというのも大変で…

 だからって、自ら厨房に乗り込むとか人生好き放題やりすぎ!

 しかし「燗鍋」とは、また粋な呼称もあったんですね

「コストをかけず蕎麦を上手くした」術、その答えは次巻!

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 蕎麦に関する薀蓄も山盛り、甘酒の値段も取り決めてた、なんて話も聞いた事がありますが
 結構、食品の値段に決まりが多かったんですね

 大衆の為の料理は、価格に上限が定められ、その四苦八苦から天ぷら蕎麦が誕生。

 しかし現代知識を過去に伝えすぎですが、どう歴史が変わっているんでしょう

収録

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 ゲストキャラの方が美人に見える法則。

 小学館ビッグコミックス『銀平飯科帳 2巻』、河合 単。
 ビッグコミックスペリオール連載
 2015年11月(前巻7月)

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