GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

乱歩奇譚 Game of Laplace ♯11「白昼夢(完)」感想、それでも社会は回っている

社会は根深い。だから今は「皆でさ、適当に頑張っていこうよ」って思うのさ

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 今回の事件は、思いつめた少年が思い描いた、「罪には罰を」が当たり前になる社会の実現でした
 それがこんな形に終わるのは、良くも悪くもテキトーだから?
 社会、或いは人間がテキトーなのか…。

 悲劇で、トボケた終わり方だけど、本作らしい結末だと思います。

おいそこのホモ!
 てか、コバヤシ君が女っぽすぎるのは、けっきょく特に意味はないのかちきしょう!
 原典で、女装が得意だからね!
 仕方ないね!

 しかし、アケチ君の突破劇、なんとも2Dアクションだったぜ! 影男さんカッコ良すぎッショ!

『検視官が内通者だったなんて…、そりゃ尻尾をつかませないよね…』

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 ちきしょうかわいい!

革命なれど熱狂は去る
 ナミコシは五分ごとに「二十面相」を自害させ、アケチに呼びかけ、彼を招き寄せる。
 アケチの敗北は、「二十面相に対する抑止力」の終わり
 あちこちで妨害が起こる

 無論、ナミコシはアケチの到着まで予想し、だからこそコバヤシを必要とした。

 二人同時に飛び降り、彼が二十面相を止められない様を放映
 抑止力を終わらせるつもりだった

 だがアケチはナミコシを救い、コバヤシは員数外のハシバが命を賭け、救ってみせた!

 しかしナミコシは、「数式完成こそアケチの望み」と誤解し
 自害することで事件を完遂

 結果、「二十面相」が日本中で荒れ狂ったが、半年もすると風化してしまった。

 この頑丈な社会の片隅で、今日も小さな探偵所は動いている―――。

カメラマン『彼らは、自分の意思で集まった

コバヤシ『自分で考え、生贄になることを決めたんだ……』

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 ハシバタワーでけぇ!

社会変革の「いけにえ」
 塔に集まったのは、かつてのナミコシのように、救いのない環境にいる少年少女たちだった。
 彼らは、五分おきに身を投げるという

 彼らの死は、既存の社会では、自分達のような者は救われないという訴え。

 イジめられた者が死ぬように
 自分の死で、お前達=この社会が間違っていると訴える

 死にたい、死ぬなら意味が欲しい。

 その訴えだった。

黒蜥蜴『いいわ! お姉さんが協力してあげる……♪』

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 もちろん、誰かが近付けば即座に全員死ぬというが、アケチだけは通すとも言った。
 つまり、彼らは「アケチの到着を待って死ぬ」つもりなのだ

 これは、アケチという「抑止力」に大恥をかかせる、大舞台でもある。

 裏をかくため、黒蜥蜴が協力を申し出るが―――

アケチ『死んでも頼むか。調子に乗るな、このメスブタ』

黒蜥蜴『あぁハン♪ 私のアケチ君だわぁ!!』

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 なおアケチ先輩、この期に及んでなお断り、無事黒蜥蜴を失禁させる。
 ノルマか!

 最終話でも失禁か!

 まさか、最後まで拘束されたままとか!!

ナカムラ『オイ!? マスコミ対応どうなってる、素遠しってどういうことだ!?』

レポーター『早く行かないと、子供たちが死んでしまいますよ!』

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 アケチを、早く行けと煽りつつ、特ダネだと逃がさないマスコミ。芳醇な矛盾!!

人間の壁、二十面相の壁
 だが、二十面相にシンパは次々と妨害を仕掛け、アケチの現場到着を阻もうとし続ける。
 この件は、「抑止力」に恥をかかせるためなんだから
 そりゃ阻む!

 おい。そいつは残像だ―――

 って何ィ!?
 ここで颯爽と駆けつけ、圧倒的に逃げ去ったのは影男!

 ちくしょう、このヒト面白すぎる!

影男『ここは、ひきつけてあげよう』

『キミと私のライバル勝負は、まだ終わっていないからね―――』

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 堂々と、ツッコミどころ満載な台詞を言い放つとか、さすが影男かっこいい!
 やっぱこのヒト、本作で一番好きだわ!
 二番目はカガミさんな!

 もちろん、アケチはその出現も予測はしていたが―――

影男『さて、人間はうつし世の影―――、キミなら照らし出せるのかな?』

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 影男の持論、人間なんてものは、現実の良くない部分そのものだとでも言うのか…?
 現実に生まれ出でた悪は、すべて人間に宿る

 ならばアケチは、彼らを光の中へと引っ張り出せるのか?

 罪を明らかにする、探偵ってそういうモンですしな。

ナカムラ『おい、時計塔に救助を回せ! なぜ手間取ってる!』

担当刑事『<すいません、無線が混線していて…>』

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 だが、カガミ同様に「二十面相のシンパ」は警察にも存在、というか警察こそ多いのかも。
 警察は動きを封じられる

アケチ『このバイク、どうしたんだ?』

ハシバ『路上の奴です! これで僕も、前科者です―――』

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 盗んだバイクで走り出しつつ自由を求め続けた銃後の夜!

このブタ共が!
 だが、志を同じくするハシバの男気、更に黒蜥蜴配下のブタ共がまさかの参戦を果たし
 機動隊をちぎっては投げ千切っては投げ!

 警察のシリアスさと、アケチ側のシュールさのギャップがすっげぇ!

 この熱い展開、これがギャップ萌えか…。
 ハシバ君も吼える!

 コバヤシは、死なせませんから!

 シンプルだ!

シンパ『レポートしてください、ありのまま全てを、世に知らしめてください…』

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 今回の事件は、アケチがナミコシを、或いは自分の助手コバヤシを救えなかった時点で終わる
 もちろん、シンパは現場のマスコミにもいた
 これは怖い。

 アケチは、二人とも救えない、コバヤシだけを救おうと考える。

 それも「数式」の予測範囲内なのだが――――

ミナミ検視官『“何も出来ないより、ずっと良かった―――”』

ナミコシ『その想いが、これから人を動かすんだ』

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 今回の件は、誰も泣き寝入りも見てみぬフリもしない、復讐が達成される社会への変革です。
 ただただ、“何も出来ないより、ずっと良かった”と満足し
 ミナミ検視官も自害

 良かったァ♪ それじゃあ、弟のところに行くね♪

 カガミに近い人だったんですね…。

ナミコシ『僕たちの死を以って、人々の心の中に、暗黒星という傷跡が残るんだ』

コバヤシ『みんな傷付くんですね?』

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 二十面相フォロワー、完全にホラー。

みんな「気付かせる」為に
 全ては、そうやって誰も泣き寝入りさせない為の暴論、法律で守られなかった少年の革命に
 コバヤシは笑って付き合うという

 もっとも効果的に自分の命を使う機会があるなら、そうするべきじゃないかなって♪

 ホント無邪気な!
 これで、アケチを呼び寄せる役割は終わった。

 ナミコシは二十面相たちの自害を止めさせ、次は自分達が飛び降りるという。

 この場にはアケチしかいないから―――

コバヤシ『(うん、これで良いんだ―――)』

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 ナミコシは、「アケチにとっては数式にこそ価値がある」と考え、数式の欠陥を叫ぶアケチに対し
 数式完成を見せるべく死を選ぶ。

 今、ナミコシは「アケチが助手コバヤシを救う」と思っていた。

 だが、アケチが掴んだのはナミコシだった

コバヤシ『(うん、これで良いんだ―――二人は仲直りできる)』

『(ボクにしては、最期になかなか良い考えだったんじゃないかな?)』

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 コバヤシは、こうなることで、「アケチはお前が一番大切なんだ」とナミコシに伝わると考え
 二人を仲直りさせる為、身を投げたのでした

 それが、コバヤシなりの「一番効果的な命の使い方」だったんでしょう。

 彼らしいと言いますか―――

アケチ『ハシバぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

ハシバ『親友が死のうとしてんだ、見捨てるもんか、死なせるもんか!』

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 ナミコシ君、違う、そうじゃない。 

でも、ありがとう
 ですが、ハシバが命を賭して小林を助け、そこまですると予想していなかった二人の計画は破綻
 しかしアケチもまた、予想しきれていなかったのです

 もっとキミに認められないと、嫌われてしまう――――

 数式に対するこだわり
 というか、「ナミコシの誤解」を理解できていなかったアケチの敗北。

 二十面相は死を以って、アケチの裏をかきます。

 ナミコシ、あんたって子は…。

アケチ『―――なぁ、教えろ。何故あそこまで必死になれる』

ハシバ『俺、(大財閥)ハシバの家の子じゃないですか?』

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 あかずきん状態のコバヤシくん可愛い!

助けられた
 事件後ハシバが打ち明けたのは、孤立した自分に、コバヤシが友だちになってくれた事。
 コバヤシは、アケチ先輩がナミコシにそうしたように
 ハシバを助けたんです

 きっと、ナミコシとハシバこそ、本質的に似ていたんでしょうね。

 いや、ホモとかそういう事じゃなくてな!

ナカムラ『みんなでさ、適当に頑張っていこうよ』

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 ハシバとアケチ先輩、やりとりがテキトーでなんか好きです。

社会というのは頑丈だ
 かくて、ナミコシの革命は成功し「復讐」は吹き荒れ、悪党に対する抑止力ともなった。
 だが、それもせいぜい半年程度のことだった
 すぐに事件は風化する

 結局のところ、社会というものは容易には変化しない、という事なんでしょう。

 でも人間は変化する
 少なくとも、コバヤシ君は生きる楽しさを知ったらしい。

 また、アケチ先輩が「数式」に予測させたのは…?

 ともかく、日常は続いていく――――。

こうして、長い白昼夢は終わった。

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 担任さん、ガチでただのメンヘラだった!?

「自分」を計算しない人
 あれだけ騒いで、何事も無く日常に戻ってしまう、という奇妙な現実感って好きですね。 
 その方が、本作らしい気がします。

 ナミコシは最期まで誤解したままでしたが、果たして本当に死んだのか…?

 と思わせる決着もキライじゃない。
 少なくとも、彼が平和に生き延びるのも何か違うでしょうし。

 もしかしたら生きてるかも、で丁度良いかなと。

 スタッフの皆さま、お疲れ様でした。
 影男、最高でした!