GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

アルスラーン戦記 第九章「仮面の下」感想 ※別に正体を明かすとは言ってない

エトワール、再会。銀仮面との因縁! 再会と邂逅、激戦の幕間劇!

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 荒れ果てた王都、真面目に信徒として行動しつつも、己の矛盾に気付きつつあるエトさんとの再開
 純真な王子と、自己矛盾を許せないエトワールの会話が
 なんともくすぐったい。

 そして安心と嫌悪のクソ司祭ボダン! 文化を蹂躙するとは恥を知れ!!

ヘボ画家、憤る
 一方、軽やかなナルサスダリューン組も頼りになりすぎて、このまま王を暗殺できそうなレベル。
 が、銀仮面も予想以上に強者な模様。

 老いたりといえど大将軍、ヴァフリーズ爺ちゃんを殺した腕前は、敵ながら確かという事か。

老仮面『裏切り者の汚名をこうむったまま、野に屍を晒すとは哀れよ…』

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 銀仮面の協力者。パルス大敗の霧は、呪術的に起こされたものだったらしい。

月下の邂逅
 王と王妃の行方を探り、荒れ果てた王都に潜入したダリューンナルサスは、敵国の無慈悲さに戦慄
 幸い、王妃が「敵王に言い寄られている」事だけは解ったが
 銀仮面に強襲を受けた。

 顔半分に、深い火傷を負った「銀仮面」の素顔を垣間見る二人だったが、王都から脱出を強いられる。

 一方、残されたアルスラーンは、彼を「殿下」だと知らないエトワールと再会
 口論の末、再び彼と道を別つ事となる。

 次回、第十章「カシャーン城塞の主」

ナルサス『随分と、荒れたな……』

ダリューン『ああ、殿下に見せたくはないな……』

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 前回のカーラーンの言葉に、最も腕の立つ者と賢い者が、揃って王都にもぐりこむ機動力!
 王の行方を探るべく、敢えて虎穴に飛び込む二人

 慣れ親しんだ街が、無法にも焼け崩れ占拠された有り様……!

 これは誰だって悲しい。
 しかし、いかに王都が交易で成り立つ都市とはいえ、よく入り込めたもんですな。

ルシタニア王『年が開ければな? 余は、皇帝を称することとなるだろう』

『そこで…、皇帝には、后妃が必要だと世間は思っておる!』

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 純情で腕ずくにも出ない、この人、王様じゃなけりゃ人畜無害だったろうに。

純情王と鬼畜司祭
 どうも、「王を捕らえた」事はルシタニアも承知の上で、その上で敢えて殺していないらしい。
 これに業を煮やした司祭は、暴挙に出た。

 その腹いせに、王立図書館に保存してあった、貴重な歴史的書物を焼き払う行動に出た――――

 貴重な文化が……!?
 この時代、ロクに写本にもされてなかろう!?

 あのクソ坊主、悪魔の書だと焚書に出やがったのである!

 反論した部下も焼き殺す徹底振り…!

ボダン司祭『人の世には、リアルダボードの聖典のみで十分だ!』

『悪魔の書かせた書は、滅ぼさねばならん!』

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 実用的な医学書の類まで焼き、「そもそも病にかかるのも信心が足りぬせい」と言い切る司祭!
 圧倒的マッチョイズム!
 アホだ!

 だがアホと言い切れないのは、そういう発想が実際にあったとされる事だからちきしょう!

ボダン司祭『異教徒を娶ろうなどと邪心を起こした時、 病毒は神の杖となる!』

『邪心あるものよ、悔い改めよ! ビャーハッハッハ!』

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 すいません神さま、こいつです!

文化人、外道に怒る
 が、調子に乗ったボダンは「国王相手に」あてつけを言い放ち、彼との間に亀裂を作った。
 ですがこれは…、国王陛下、毒殺フラグ…? 

 財貨を奪うというならまだしも、文化を焼き尽くすとはな……! あのボダンとかいう男は俺に殺させろ!

 そして怒る文化人ナルさん!
 百歩譲って、財産を奪うというのは理解できる。

 けれど、無意味に文化を焼き払うなぞ、まさに蛮人以下……!

 これを生み、保存するのにどれだけの手間が!

ファランギース『そういう事なら、ずっとこのまま頼むとしよう』

ギーヴ『しかし、それでは我が想いは、この森に満ち溢れてしまいます!』

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 ギーさんの懲りなさは賞賛に値する!

頑張る二人
 一方、残った面々は二手に分かれ街道を見張りつつ、帰りを待つ方策を採っていた。
 年長者二人が見張り番、エラムは殿下の警護
 適切なのに、適切じゃない!

 少しは役に立たないとな……、今の私は、ただの足手まといだ……。

 そして健気な殿下。
 頑張るが、うっかり井戸を壊してしまうファンサービス。

 結果、エラム君と離れ離れに――――

ルシタニア兵『王都についたと思ったら……』

『すぐさま、聖マヌール城まで取って返すとは……、クソ真面目な隊長らしいぜ』

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 しかも、クソ真面目な隊長に反感を抱く、小規模なルシタニア部隊が居合わせており
 彼らが村人を襲う場面を目撃―――!

 もちろん、この蛮人たちが「エトワール君の部下」らしい。

 下克上されそうで不安……。

殿下『やめないかッ! …その人たちを放せ! そうすれば危害は加えない』

ルシタニア兵『なンだと? どういう状況か解ってンのか?』

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 見かねた殿下は、「貴族」と丸わかりな宝飾剣を敢えて使わず、クワで割って入る勇気!
 殿下、考えなしだけど考えてる!

 正規訓練を受けた殿下でも、相手は武装した兵士三人

 殿下、絶体絶命かと思われたが――――。

エトワール隊長『待て! お前達、神に申し開きできるのか! 隊にもどれッ!』

『――――お前、もしや!? あの時の甘ったれ坊ちゃん!』

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 異教徒王子「アルスラーン」を悪魔と信じるエトさんに、殿下も真っ白。。。

再会、宿敵よ
 こうして再会した殿下とエトワール、エトは変わっていなかったが、殿下はより広く現実を知った。
 奴隷制度が起こす弊害、そしてルシタニアの行いを。

 奴隷制度を差別というのなら、王都の民へのルシタニアの行いは、何と説明する? 矛盾していないか?

 エトワールの矛盾を口にする殿下。
 対し、クソ真面目なエトは、自己矛盾を容認できず口論に。

 迫害は彼らが異教徒だから、また素晴らしい教義を知れば、みんな改宗するに決まってると強弁。

 とりつくしまもない!

ナルサスイアルダボートとは、元々古代ルシタニア語で……』

『聖なる無知(鞭? 無恥?)、の意味なんだ』

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 また知識人ナルサスは、彼らの聖典に「世界で最も豊かで美しい土地は、信者のもの」と書かれ
 それを口実に、彼らが侵攻したのだと語る。

 心から信じる信徒、或いはそれを口実にする信徒

 いずれにせよ、随分とまあ傲慢な聖典だわ…。

エト『最後に、一つ聞きたい。あの時、私と一緒にいた者を知らないか?』

殿下『―――君の仲間は、全員殺された』

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 無言で顔を隠して剣を抜くエラム君、マジ有能。

別離
 が、戻ってきたエラムが敵対の意思を見せた事で、二人のささやかな対話は終わりを告げ
 あまつさえ、エトは愛用の聖典アルスラーンに渡し
 読んでおけと促す。

 彼を「アルスラーン」だと知らないとはいえ、敢えて見逃すエトワール。

 仲間の死に驚愕し堪えぬき
 ルシタニア人にして、優しい少年ですわ………。

ダリューン『―――さて、どうやってここを取り戻す?』

ナルサス『さて…、たとえば王子の名で、パルス全土の奴隷解放を宣言する』

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 一方ナルサスは、全土500万の奴隷を扇動し、1割でも動けば50万、勝機はあると考えるが
 その場合、貴族からの支援は断たれてしまうだろう

 その後の方が大変でな……。机の前で、空想しているような訳にはいかぬ

 何より「経験者」ナルサス
 奴隷の解放後、新しい社会制度を作る難しさを痛感していた。

銀仮面『―――何事か、探っている者がいると聞いてな?』

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 ナルさんマイペースすぎる! これがかく乱戦術というものか!

月下の剣戟
 しかし、街を探っていたダリューン達は、王妃が言い寄られているという情報しか得られぬまま
 自ら赴いた銀仮面と交戦、からくも逃げ延びる事となる。

 フン…、飼い犬とヘボ画家か。お似合いだな?

 叔父を侮辱され怒るダリューン
 だが、その怒りを以ってしても倒せるか危うい相手だった!

 銀さんどんだけ強いのさ!?

 幸いナルサスの支援、そして有象無象の乱入によって、逃げ切るダリューンたち。

ナルサス『あいつ、俺の事をヘボ画家呼ばわりしたんだぞ、気にくわん!』

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 なおナルさん、銀仮面の技量云々より「ヘボ画家呼ばわり」が一番気に喰わなかった模様。
 もうヤダこの前衛画家。

 また、「仮面の下」には二人とも覚えはなく、考察を重ねるのみ。

 ヴァフリーズ辺りなら解ったんでしょうか?

予告『城塞の主は、懐に飛び込んできた王子を己の欲に利用するつもりであろう』

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 伊奈めぐみさん、突撃<ヤシャシィーン>!って最近言わないよね!

銀の男の正体は?
 冒頭、汚名を着たまま死んだカーラーンを嘲笑する老仮面に、憤る銀さんも印象的。
 あの銀さんでも、カーラーン卿は信じていたのでしょうか
 老仮面も「仲間」とはいい難い模様。

 優位にありながら、内面的にはグチャグチャな銀仮面陣営、弱くとも結束するアルスラーン陣営。

 彼の素顔も明かされましたが、予想通りの「火傷」以外は……?
 一応、アンドラゴラスに似てた気が。

 そして本作もう一人の重要人物、エトワール君と殿下の再会も心楽しいものでしたが
 アレだ、今にも部下に裏切られそうでヒヤヒヤする
 エトくんに幸あれ!

 次回、第十章「カシャーン城塞の主」