GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

SHIROBAKO ♯19「釣れますか?」感想。逃げる演出、追う制作! 人に、アニメに歴史あり。

平岡、ヒゲ仙人、武蔵野動画、「過去」に触れる回。すっぱい!

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 度肝を抜く〆の特殊エンディングが強烈、っていうか第12話の「杉江3日伝説」ですよね! すごい!
 丸山社長の何気ない過去に、良い意味で驚かされるというか
 過去を未来へつなぐ、良い話でしたね。

 不思議だよなぁ、ただ進んでるだけなのに、色んな出会いがあって、その度に、新しい世界が見えてくるんだ

人生って不思議だよな
 矢野さんと平岡とか、逃げる「演出」のヒゲ仙人とか、散らばったちゃったかつての武蔵野動画の人たちとか
 過去を感じて、未来も頑張ろうって、すごく面白かった!

 あと絵麻さんマジ容赦ねえ! すっぱい!

矢野『みゃーもり、今日は一旦、家に帰りな?』

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 ひどい顔してるよ?(直球)

面白いから
 戻ってきた矢野エリカの気配り手配りで、宮森デスクも調子を取り戻し、改めて「三女」製作は進む
 エリカは、外注会社「タイタニック」の補助に入りつつ
 外部の演出家・池谷氏も招聘した。

 それと平行し、宮森は武蔵ニの前身「武蔵野動画」の跡を見せられ、当時の製作風景を思う

 当時、制作デスクだった丸山社長のエピソードに
 宮森は「昔」に負けていられない、自分だってこの仕事を面白いと思っている、負けられないと奮戦!

 同じく、40年前の生き証人・大倉氏も帰還し、出来立ての「背景」を見せてくれた―――。

 次回、♯20「がんばりマスタング!」

興津『お休みしていた矢野さんが、本日から復帰する事になりました』

『彼女の担当は、後ほど決めて連絡します―――』

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 平岡さん、あれから朝礼にも出てくるようになったらしい。

矢野おねーさん、復活ッ!
 現場復帰早々、母もかくやの細やかな気遣いで、「今日は寝なさい」と宮森を休ませる矢野さん。
 義務と焦燥感に炙られている宮森に、完璧なフォローですわ……。 

 知ってる演出さん、あたれるところは全部あたったけど、みんな忙しいね……。

 要の「代打・演出」は見つからず。
 現・制作の中で、ズバ抜けて業界歴が長い矢野さんでも、一発クリアとはいかないか……。

 多分もう放映一ヶ月前くらい、業界の修羅場なんでしょうね。

ナベP『宮森、元々タイタニックに頼んだスケジュールは?』

宮森『当初の予定では作画イン六月末でした、実際は一ヶ月遅れました……』

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 そしてアンドーさんに言い負かされるタローさん、なんだこの親和性。

むしろ原因は武蔵ニ
 さて、五話の製作を丸ごと「外注」して失敗したタイタニック事件だったが
 キャラデザ事件で、原画が遅れたのが一番の原因でした。

 私が五話のヘルプで、タイタニックに入りましょうか?

 実は、タイ社の酷さをよく知っている矢野は、自ら赴き建て直しを図ろうと決意。
 そうきたか。

矢野『で、逃げた演出の代わりなんですけれど、あの人に頼もうかと』

『ヒゲ仙人――――』

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 何でこの人、こんなにノリノリなんだろう……(監督だから)。

捕まえてみせます(物理)
 また、からあげフィーバーしていた監督とも再会した矢野さんは、とある「演出」を捕獲宣言。
 その名も「ヒゲ仙人」―――。

 そんな今週、何気に貴重だった木下監督パート!

 あんまり問題を起こさないと、むしろ出番が減り気味になるという矛盾! 脂肪!!

絵麻『す、すっぱー………!』

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 そして、「すっぱい顔」作画の為に、敢えて身体を張る絵麻ちゃん! 久乃木は見ていた!
 今週、じわっと奮戦していた絵麻ちゃん!

 なんという影の主役。

矢野『―――久しぶり。ウチで何社目?』

平岡『五』

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 まさかの実は知人だった展開。平岡さん、よっぽど苦手らしい。

アニメの夢
 久々に再会した平岡が、相変わらず業界に夢も希望も持たず、仕事も自分の担当しかしない
 再確認した矢野は、そんな態度だからと呆れる。

 なんかアニメの仕事って不思議だよね、離れてる時間が長いほど、戻りたくなっちゃう。

 でも、矢野さんが言う「戻りたい気持ち」と同じものが、平岡をつなぎとめているんでしょうね。
 これは本田さんも復活か!
※ありません。

 いい感じに素を晒して毒づく矢野、一歩引きつつ毒を返す平岡、やり取りが面白いですよね。

矢野『おはようございま~す♪ 今日から五話のお手伝いに来ました!』

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 さっきまで、平岡と喋ってた時と完全に別人

「チッ、めんどくせえな」
 ナベPの仲介で、「矢野さん・よそ行きモード」はタイタニックに赴任、現場を面食らわせる。
 また同社は、進行表も作っていなかったらしい。

 平岡、みゃーもりのこと、よろしく……!

 テキパキと、武蔵ニ流で仕事する矢野さんベテランの風格……ッ!

矢野『釣れますか?』

池谷ひろし『全然? ここ、ホントは魚なんて居ないんじゃないかなぁ……』

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 その風貌は賢者の風格、仕事は出来るが仕事が嫌い、逃げる「演出」ヒゲ仙人……!

逃げる「演出」
 間髪入れず、噂の演出家をとっ捕まえたエリカ。
 大倉さんとは、また別のタイプの変人で、仕事が大嫌いな人らしい。

 私、この業界入るまで―――、いつも仕事から逃げている大人がこの世にいるなんて、信じられませんでした

 お金が無くて生活にも困る、けれど仕事はしたくない……
 そんな彼に、颯爽と仕事を掴ませるエリカ!

 第12話の庵野氏の台詞も踏まえ、追い込んでゆくエリカ! この人、ここまで強キャラだったのか………

丸山社長『ああ宮森さん、ちょっと、一緒に行って欲しいところがあるんだけど』

『―――ぼろぼろでしょう? ちょっと探し物があってね』

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 ぼろぼろっぷりもリアルで、中身も夜逃げ並みに「そのまんま」でしたね……。

武蔵野動画
 一方、宮森を気遣った社長は、武蔵ニの前身「武蔵野動画」の跡地へ連れて行ってくれた。
 大好きだったアンデスチャッキーを見つけ、宮森は歓喜する!

 重いし絵の具乾かす時間は必要だし傷が付いたら撮影ダメだし、面倒だったなぁセルは。ホント進歩したよ

 そして、言われて納得の「セル」の難点
 透明なセルにキャラを、背景を別に描いて重ねる手法で、作画には欠かせない代物でしたが……。

 現代からすると、気が狂うような手間にしか思えてなりません。

『進歩してるんでしょうか、今、本当に面白いアニメが作れてるんでしょうか?』

『面白いものを作るというより、目の前のトラブルばっかり……』

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 けれど宮森あおいは、つい懐古してしまう、昔はもっとじっくり作ってたんじゃないかって。
 本作だって、常にトラブルが起こってばかりじゃないですか。

 チャッキーの頃だって、全然じっくり作れてなかったよ。トラブルばかりで……、楽しかったけどね

 だが、生き証人の社長は否定する。
 セル一つとってもそうで、むしろ今より「作る」のが大変で、トラブルだって多かったと。

森宮三郎(監督)『―――おいデスク、何やってんだッ!!』

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 この台詞、今回のサブタイでも良かった気がする!

宮森あおいが見た幻
 あおいは見た、まだ丸山監督が制作デスクで、杉江さんがキャラデザだった頃の武蔵野動画
 彼女が回想したこともある、思い出の名場面の制作現場―――。

 お前、“この前入った”大倉か……、なんでこんなモン描いた?

 みんな若い!?
 そして、2話冒頭の「吹雪」が、大倉さん原点!?

 丸山社長は元制作、元デスク、木下監督に似た「作品を良くしたい」とトラブルを持ち込むタイプだった。

森宮監督『杉江も最初怒ってたんだが、ほら、動画のあの子に言われて…』

杉江(若)『違いますよ! 僕がそう思ったから変えたんです!』

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 余談ですが、さらっと出てきた「動画の子」が、明らかに杉江さんのご夫人
 12話での姿の面影があるわー。

大倉(若)『すげえ吹雪いてて死にそうになって……、その時を思い出して』

佐賀森『―――余計な事しやがって、仕事増えるんだよチキショウ!』

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 ……という、アニメだったのさ。

「あの頃になんか負けませんから!」
 当時、経営がガタガタになっていた頃の回想だったが、現場は「良くしよう」と熱気に溢れた。
 やっぱりそれで納期を縮めて、忙しくて堪らなかったけれど―――。 

 ただがむしゃらに、ひたすら前に進んでた、やりたい事をやり続けてた。それだけさ。

 当時の武蔵野動画も熱過ぎる!
 それに、「三話の時、地方から来てくれた社長さん」も!?(色彩の百瀬さん)

 過去の神格化をやめて、対等に負けてなるかと燃える宮森! ホント、やる気にあふれてるアニメだわ!

あおい&みどり『すっぱーー……』『んんんんん……』

絵麻『もう一回』

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 ヒキで、実は牢獄部屋と知って爆笑。

この絵麻、容赦せん!
 さて武蔵ニに戻ったあおいは、「すっぱい顔」の作画協力をするハメに……。
 頑張れ、超頑張れ。

 べそべそ?

 なお、泣き顔作画は「チャッキー」のキャラに似ていた模様。
 杉江さんの影響かしら?

 にしても、絵麻ちゃん何気に身内に厳しい!

なお絵麻ちゃん、総作画監督・井口さんに褒められた模様

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 この嬉しそうな顔! 守りきったね、この笑顔!

池谷(演出)『逃げようとしたのは悪かったけどさ、お腹が痛いんだ』

矢野『この期に及んで、なに言ってるんですか!』

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 同じく、エリカに徹頭徹尾管理されて、「演出」打ち合わせに参加した池谷氏、地獄。
 この資料に、ぜんぶ目を通すのか……。

 こちらがメインキャラ表、五話のキャラ、プロップ、美術設定、プロップの写真参考ロケハン写真……

 たった一話とはいえ、イメージを全部共有せにゃならワケで……
 そら逃げる、そら「テキトー」にもなりますわ。

 スタッフは少ないほどイメージを共有し、統一感を出せますが、人数が居なきゃ成り立たないという矛盾。

宮森『はい武蔵ニです、お疲れ様です……、大倉さんが戻ったァ!?』

大倉『――――久々に現地で見たくなってな』

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 目の前の面白そうな事、必死にやってただけだよ……。

面白くなっちまって
 同じく、帰還した大倉氏による「背景絵」が上がった。
 ぐっとくる、寂しく美しい廃墟……。

 不思議だよなぁ、ただ進んでるだけなのに、色んな出会いがあって、その度に、新しい世界が見えてくるんだ

 目の前の大倉氏に、業界のベテランとしての想いを尋ねるあおい。
 返ってきた答えは社長と良く似ていた。

 人生の「目標」を求めて迷うあおいに、目標なしで走り続けたベテランたちの言葉が渋い……。

大倉氏『泣いてもいいんだぜあおいちゃん、なんなら肩を貸しても』

あおい『結構です』

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 そして、ハイスピードでコントを繰り広げてしまうおいちゃん先輩!

 面白くてやってきたから、仕事減っちゃってふて腐れちゃってたんでしょうか?
 尊敬されすぎて、誰も近寄らないレベル。

 幾つも出会い、出会いは新しい世界を見せてくれる、厄介だけど良い事いいますわ大倉さん。

予告・落合『なんだタローか。無理、こっちはバルジ大作戦中なんだよ!』

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 そして、EDはまさかのアンデスチャッキー、杉江三日伝説作画!(第12話より)

思い出に負けるか!
 まさに、アニメ界隈でささやかれる「昔の方が良かったんじゃないか」、というテーマ。
 でも昔は昔で、じっくり作れる時間があったわけじゃない。
 機材だって大変だった。

 大切なのは、仕事の面白さを見つけ、熱意を持って取り組む事なんじゃないでしょうかって。

 気付けば四十年、そんな渋みのオッサン達がカッコよかった!
 教訓でもなんでもない言葉、でも、だからこそ「目標」を持たない宮森の背中を押してくれる!

 その逆で、仕事から逃げまくるけど、良い仕事をやってくれる演出家さんを招聘したり
 矢野さんのデキる女っぷり、平岡との奇縁も面白いですね。

 次回、♯20「がんばりマスタング!」

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