GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

SHIROBAKO ♯07「ネコでリテイク」感想、焦りが仇に、袋小路に陥る原画・絵麻回。

あおい、最終話担当に! 監督のお守りまで任せられるというのか……!

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 ぷるてんで地獄を見た山田、窓際に近い立場を自覚する老原画マン杉江さんのアドバイスに重ね
 あおいと絵麻に、一気に壁が立ちはだかる回に。
 後味がなんとも重苦しい……。

 おいちゃんの「これから」っていうのは? 最終的に。

「食べていく」事
 本作も第7話、タローさんによる解りやすいトラブルから、解決困難な課題に移って来た感じが。
 ついつい上を見て足を止めて、周りに当り散らして……。
 絵麻さんがこんな事になるとは。

 生来の真面目さで、どんどん袋小路に追い詰められる絵麻さん。これは辛いわ……。

『姉ちゃん今日来るって言うの』『さっすが、突発的ッスね♪』

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 あおいの「姉ちゃん」とコンビを組み、大学生のみどりにも出番が!

■生真面目さが起こすトラブル
 同じ制作の落合が退社してしまい、「えくそだすっ」最終話はあおいの担当に。
 しかし、監督以外は順調に仕事をしてくれた。

 順調に思えたあおいだったが、「自分は作画が遅い」と気にしていた絵麻がトラブルを起こす。

 克服の為に、ベテラン原画・杉江の言葉を聞き入れた絵麻は
 自分の長所を見失ってしまったのだ。

 次回、♯08「責めてるんじゃないからね」

あおい『あれ? 絵麻、もう来てるんだ?』

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 冒頭では、新人原画の絵麻がいち早く出社し、絵を描き始めている姿も描かれます。

 自分の手が遅いと思っている彼女は
 ひたすら場数をこなせば、きっと手も早くなるはずと信じ、早くから打ち込んでいたようです。

 ひたすら真面目な絵麻さん。しかし……?

『私、落合達也は、一身上の都合により武蔵野アニメを離れる事になりました』

社長『お疲れ様でした』

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 そういや今週、万策が尽きなかったですね。

■宮森クリティカル
 「制作進行の落合さんは、結局「あと一週間で退社」というスピード展開になった。
 が、意外や周囲は、ちゃんと納得づくであったようで
 騒ぐのは宮森とタローばかり。

 それと最終話の担当って、いわゆる「等価交換」だから。小さな名誉と大きな地獄の………。

 落合自身、やむなくの退社
 とはいえ結果的に、「最終話を新人制作・あおいが担当する」事になってしまい―――。

 あおい、修羅場確定である。

演出の山田『元々、えくそだす終わらせてから移るつもりだったんじゃない?』

『でも、この時期ってことは多分………』

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 山田さん、存在感が好き。

■落合の行く末
 彼が「大手スタジオのカナンに引き抜かれた」のは、ベテラン勢には周知の事実。
 というのも、カナンは連続2クールの大作ロボを制作中で
 しかも恐ろしく修羅場ってるらしい。

 オリジナルで2クールなのに、コンテ上がるのは編集3日前! それも2話目から!!

 って、もしかして木下監督ってまだマトモな方なの!?
 こっちに輪をかけて酷いのだ、と。

 しかも「落合の先輩が所属してる」から、否応無しに断れなかったのだろう、と。なるほど……。

あおい『明日は我が身っ!』

山田『そうそう、自分のことだけ一生懸命にやるのが一番……』

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 この「明日は我が身っ!」の声がミョーに可愛かった!

■これからと目の前
 また、山田さんは「ぷるてん」で酷い苦労をした事から、監督はしたくないと思っている一方
 瀬川さんには、作画だけでなく、キャラデザインをして欲しい
 と思う場面なども。

 今回のテーマでもある「次のステップにどう進むべきか」「どう食っていけばいいのか」

 そこにもしっかり絡む山田さん。
 このヒト、ホント良い雰囲気してて好きです。

山田『あとな? 13話、ホントに監督のケツ叩いたほうがいいぞ?』

『絵コンテBパート、まだ上がってないだろ?』

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 監督、まだ詰まってるの!?

Fight/stay night
 そして、ある意味今週一番の笑いどころ「ファイトだ宮森!」
 ナイス励ましです山田さん!

 するする、追い込まれた木下精一は何だってするさ。

 第13話を任せられたという事は、この監督に絵コンテを書かせねばならないという事だ!
 本田さん、そこは本田さんがやってくださいよ!

 よっぽど付き合いが長いのか、諦めがちに監督を任せる山田さん。ファイトだ宮森!

杉江(原画)『―――猫は難しいよね。猫、飼った事ない?』

あおい『絵麻、残りの原画なんだけど♪』

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 そして、今週「あおいの大失敗」となってしまったと思われるのが、このシーン。
 萌え絵が描けない杉江さん、ですが「ネコ」なら知っている
 アドバイスをしようとしたのです。

 でも、アドバイス中だと気付かず、あおいが割り込み、台無しにしてしまった

 のみならず作画監督・演出さんの負担を減らしたい」
 絵麻を急かせてしまう。

 悪気は一切無い、気安い関係ならではの頼みごと。それがトラブルの一番の大本という………。

杉江『若い時でないと、手の早さは身につけられないからねえ』

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 老原画・杉江さん、ある意味で絵麻さんと対極なのだが……。

■速さと技術
 時間がないと焦る絵麻に、杉江は「まず早く書く」「技術は後から身につける」と説く。
 合格ラインをクリアできる絵で「早く書く」事。

 それが出来れば食べられる(生活できる)、出来なければ辞めていく、そういう仕事だよ………。

 仕事へのこだわりは、手の早さを手に入れてから少しずつだな
 それが、杉江さんの姿勢だった。

 この歳まで食えている杉江さん
 彼が教えてくれた原画術、しかし、結果から言えばそれが問題を引き起こしてしまう

あおい『そうだ、もう上がる? 今日は姉ちゃんが来てるんだ♪』

絵麻『……もうちょっと、やってくつもり』

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 元々、自分は作画が遅いと悩んでいた絵麻は、そのアドバイスを元に四カットを描き上げた。
 十カット中の四カット。

 その後、姉が遊びに来ているので、あおいは「一緒に帰ろう」と誘ってくれたのですが
 総作画監督作画監督補、二人が頑張っているのを見て
 絵麻は残ると決めた。

 真面目な絵麻さんは、先輩より先に帰るなんていけない、と思ったのでしょうか。

今井みどり『ああ、懐かしいこの感じ♪』

『おいちゃん先輩と、かおちゃん姉さんの会話、聞いてると癒されます♪』

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 姉とは、妹に対し絶対的な権限を持つ上位種だというタイプ。

■真面目
 地元の信用金庫に勤める姉「かおり」が遊びに来て、貴重なアフター5を引っ掻き回されるあおい!
 とはいえ珍しく「仕事は順調」なワケで。

 解ってるけどね! 予定通りって事はものすっごく物凄く珍しい事なんだよっ!

 嗚呼、あおいの悲痛な叫び!
 監督仕事しろ!

 しかし姉は、客観視点で「絵麻の真面目さ」がマイナスになってる事をアドバイスしてくれる。

瀬川(作画監督)『個々のカットがどうこうっていうより、描き方自体の問題だから』

『書き急いでるせいで、全部の線が「なんとなく」で「とりあえず」なの』

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 真面目な人の長所短所、姉ちゃんの言葉、クリティカル。

ネコでリテイク
 絵麻が、新しい手法で描いた「あやの4カット」は全ボツとなってしまった。
 いい加減で、手抜きだと怒られたのだ。

 安原さんが元々持ってた真面目さと几帳面さとか全然なくなってるし、こんな手の抜き方、覚えちゃダメ

 真面目な絵麻は、「手の遅さ」に悩み抜いた末
 杉江さんの言葉をそのまま受け取り、結果、全リテイクと「手抜き」の烙印を押されてしまう。

 向上しようと焦る余り、本来持っていた強みを見失ってしまったのだ。

あおい『瀬川さんがね、全部に修正いれないと動画に回せない、みたいな…』

絵麻『全部……! それ、原画マンとして失格って、事だよね……』

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 追い詰められた絵麻は、あおいの言葉を「極論の形で」受け入れてしまう。

■絵麻の暴発
 瀬川さんの言葉は辛辣だったが、あおいはちゃんと言葉を選び、おそるおそる説得を試みる
 が、追い詰められた絵麻は、もう自分はダメだと悲観。

 でも、あたし丁寧に書いてたらいくら時間があっても足りない……
 いつまで経ってもスピードが上がらない…
 技術も磨けない…!

 どっちつかずのアニメーターになって、食べていけない……!

 早く成長したいと焦った絵麻は、新しい手法に飛びつき失敗し、自暴自棄になってしまった。

絵麻『あたし、瀬川さんに嫌われてるのかな………』

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 弱りきり、こじつけ、他人のせいにしてでも「ダメである理由」を探してしまう絵麻。
 瀬川さんはむしろ今までの絵麻を褒めてました。

 でも「今」の先に「これから」があるんだもん、今がダメだと、これからも良くならないよ……

 今がダメなら改善ではなく
 今がダメなら、先もダメというダメ思考ループに陥る絵麻。見てて辛い。

 マイナス思考のループじゃないか!

絵麻『おいちゃんの「これから」っていうのは? 最終的に』

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 苦しいシーンですが、絵麻の泣き顔が可愛い。

■視点の違い
 必死に励ますあおいですが、あおいは「会社員」。
 対し、絵麻は原画マンは使えなければ、すぐ切られる」と思い込んでいる技術職。

 これからに対する、二人の重みの違い。

 絵麻の悩みの根本は、「このままだと、生活できなくなるかもしれない」という焦り。
 それを理解し切れていないあおいに、反発めいた言葉を。

 あおいと絵麻に深い溝が――――。

予告・絵麻『すいません、今、制作の人いないので解らないです…』

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 猫の動画など、杉江さんだってまだまだ強みを持っている方です。しかし。

■絵麻爆発事件、勃発篇
 ベテラン=これまで食えている杉江さんの言葉に惑わされ、絵麻が自分を見失うお話。
 描写的には、杉江さんの力の抜き方が気になります。

 アニメ業界の話ですが、真面目な人の壁に突き当たる様とか、すごく普遍的ですよね。
 アレは極端でしたが、タローさんの伝言ゲームも
 決して他人事ではないですし。

 本作はずっと三話構成ですが、この話は早く決着が見たい!
 どうなるのでしょう。

 次回、♯08「責めてるんじゃないからね」

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