GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

銀の匙 Silver Spoon2期 8話「八軒、咆える」

野球と農家、二つの夢を叶えてやると叫んだ駒場。その結末に八軒は吼える

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※画像右下隅クリックで拡大。

 賑やかなチーズ作りから一転、駒場がかかえていた事情が描かれる第八話。
 前半のコメディタッチと、後半での落差が激しい。
 激しすぎてこちらも落ち込んでくるレベル。

 それでも「やる」と決めた八軒で締め、いつもの賑やかなエンディング曲があってもなお落ち込む。

 というか改めて歌詞を思ってみると
 エンディングの曲、落ち込まないで一緒に笑おうと歌う曲は、ホント今期にピッタリなのかもしれませんね。

■言わない男
 全部自分の胸一つに収められる強さ、これまで前向きに頑張ってきた強さがある駒場
 それでも報われないから落ち込む第八話。

 一期の六話、原作の十四話、八軒が憧れるくらいに二つの夢を叫んできた駒場
 普段から「他人をかまうなよ」と言ってきた、お人よしの駒場
 その駒場の、夢が破れる。

 それでも「しょうがない」と飲み込む、駒場の分まで叫ぶ八軒。わたしは好きです。

駒場『そうだな、野球も跡継ぎも…、―――なんも無くなった』

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 夢の象徴であるグローブを箱に収め、呟く駒場

駒場、退学する
 エゾノー祭での悲しみから、ようやく立ち直った中島先生。
 彼を手伝ってチーズ作りに励みながらも、エゾノー一年生たちは「学校に来なくなった」駒場を思う。

 全道大会での敗退から十日近く経ち、未だ学校に来ない駒場
 実は、既に自主退学を決めていたのだ。

 経営破綻寸前の実家を抱え、でも最後のチャンスだけくれと、高校からプロ野球入りを目指していたのだ。

 駒場農場、一つの農家の破綻という、少年達にはどうしようもない状況に直面し
 駒場も御影も「八軒には関係ない」と言い続ける。
 巻き添えになるから、手を離せ、と。

 それでも八軒は手を掴む。
 どうすればいいのかなんて解らない、けれど「わかろうとする努力はやめたくない」のだから―――。

『この中島、チーズの為なら阿修羅にもなろう!!!』

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 そして、チーズあるところ吉野あり!

■復活の大仏
 駒場の敗退から早一週間、エゾノー祭でチーズを殲滅された中島先生が復活を遂げた!
 い、もといチーズの悲しみはチーズでしか癒せません。
 チーズを作るのです。

 なぜか食事を聞いてきた大仏先生に、八軒と御影は合格、納豆を食べた木野は失格となる。

 三人+旨そうな予感を察知した吉野&常盤で、チーズ作りが始まった!

『『おバカ! 納豆菌は繁殖力が強いのですよ!』』

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 この後めちゃくちゃ道具を洗った。

■「洗ってください」
 原作比だと、何気にカットされたシーンも多いですが、ここからチーズ製作パート。
 シロウトである八軒達は、道具洗いがお仕事。

 牛乳を熱殺菌し、菌と酵素を添付。
 それを水分と固体に分離、固体側を圧搾するとチーズになる―――という感じ。

 納豆は納豆菌なのでアウト。

 そんで、この作業がまた一日がかりでメチャクチャめんどくさいという。
 でも、大仏先生も吉野さんも楽しそう。
 ホント好きなんですね。

 これを強奪した吉野さん、エゾノー祭の景品として景気よくバラまいた先輩、まさに鬼畜の所業。

『あんな試合のあとだから、駒場に食わせて元気にしてやろうと思ったのに』

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 部屋から追い出され、納豆巻を食べる二人。副部長の動きがちょう可愛かった!

■半年目の八軒
 結局、チーズ完成には更に三ヶ月の熟成がかかるという。
 その手間に八軒は驚かされ、また、常盤は「駒場に食わせてやりたかったのにな」とがっかりする。
 いい奴です常盤。

 しかし、それからも駒場は帰ってこない。

 そして思えばエゾノー暮らしも早半年、自分が馴染んできたことを八軒は思う。
 まるで別世界かと思ったけど、チーズ作業に浸透圧が絡むように、色んな分野が混ざりこんでいる。
 自分の得意分野にひっぱりこめば、楽しい。

 農学は楽しくて、美味しい。

 少なくとも食いっぱぐれはしない
 農家の子供は、銀の匙=生涯食うのに困らないという事だよな、と笑う八軒たちだったが―――

※アニメ版では一期一話目で解説。
 海外では「銀の匙を持って生まれた子は、生涯食うに困らない」という言い伝えがあるそうな。

八軒『あ、成金の娘』

南九条『遅かったわね、御影アキと八軒なんちゃら!!』

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 シリアスを運んできた女、南九条あやめ。 

駒場、自主退学
 エゾノーに「枠の空きができた」と聞き、見学に訪れた南九条。
 農協組合長を身内に持つ彼女から、駒場の家が離農、倒産してしまったことが明かされる。

 そして御影も言う、駒場はもう学校に来ない、と。

 借金を返すために働く、だから、もう学校も野球部も辞めてしまったのだと。
 あれほど誇らしく、順風満帆に見えた駒場の夢が
 終わってしまっていた事を知る。

 駒場にとって、今回の大会が最後のチャンスだったのだ。

御影『手綱、離しなよ。私、八軒くんにしんどい思いして欲しくない』

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 夢を語りあった前回から一転、夢が破れたことを知る第8話。

■手綱
 駒場の家は、事情拡大直後に働き頭の父を亡くし、拡大に使った借金だけが残ってしまった。
 彼の母は高校に行けといったが、駒場自身は働くといって聞かなかった。

 それでも、最後のチャンスだけはくれ、と野球に打ち込んできたのだ。

 時間が経つほど利子で借金は膨らむ。
 だから、駒場は今回の敗退で完全に諦めてしまった。

 なんとか出来ないかと焦る八軒に、御影は馬に例えて「もういい」と諭す。

 落馬したときはすぐ手綱を離せ、でないと馬に引き摺られ、巻き添えで怪我をしてしまうから――――

駒場『なんだ八軒! 学校どうした!?』

八軒『仮病でサボった』

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 原作14話(2巻)、アニメ一期六話を思い起こすと、より一層叫びたくなる話です。

■二つの夢
 駒場と対面した八軒は、なんで夢を諦めるんだと問い詰める。
 だが駒場には、そんな余裕は無かった。

 御影牧場にも、借金の保証人になってもらっていたのだ。

 借金が増えれば増えるほど御影家にも負担が行く。
 少しでもいい、少しでも早く借金を返そうと、駒場は働くことを決意したのだ。

 プロ野球選手に入って、報奨金で実家を建て直して、そんで引退後は実家を継いでやる!

 夏のバイト中に出会った駒場は、二つの夢を高らかに叫んでいた。その駒場の「しょうがない」が響く。

駒場『俺はもう腹におさめちまってんだ。他人の事にグダグダ言うな』

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 達観する駒場に、八軒は「簡単にそんな言葉を吐くな」と叫ぶ。駒場の分まで叫ぶ。

■大っ嫌いだ
 いつか、御影と三人で行ったばん馬の時のように、腹におさめちまってると言う駒場
 俺はとっくに消化してる、他人事なんだからグダグダ言うな……。
 だが、その言葉に八軒は今度こそ爆発した。

 現実を知ってる冷静な俺ってか?
 斜に構えて、悟ったようなツラして、「しょうがない」「そういうもんだ」………

 本当は煮えたぎってるくせに! 簡単にそんな言葉を吐くな! 俺はお前のそんな言葉が大っ嫌いだ!!

 どうにもならないと知っていても、八軒は叫ばずには居られなかった。

八軒『(アホか! どいつもこいつも、自分達の方がしんどいくせに!!)』

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 さっきの御影とのシーンと対になる、八軒の激情。八軒は今度こそ御影の手を取る。

■巻き添え上等
 八軒は、馬術部で御影とも出会ってしまう。
 御影の家も今回の件に絡んでいる、駒場の家の借金を被っているのだと知った八軒に
 御影は「もうこれで終わりにしよう」と微笑んだ。

 そりゃそうだ、自分には何もできない。
 むしろ、みんな自分の腹に収めて納得しているのに、それをかき乱すだけじゃないのか……?

 それでも八軒は手を取った。
 みんな、自分がしんどいくせに俺なんかに気を遣ってくれるスゲェ良い奴ばかりだから。
 だからもう、放り出せるはずなんか無いのだ。

 手綱を離せ? 巻き添え上等だ! 頭だろうが腹だろうが踏まれてやるよ!!

 何も出来ないのは解ってる。それでも何かあるはずだ! ヤケクソ上等の八軒の挑戦が始まった――――

第一話御影「うん、八軒くんには関係ないから」

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 前回、そしてアニメ2期 1話「八軒、副部長になる」で語られていた、駒場と御影の事情。
 それらの前振りが一体となって押し寄せた第8話。
 秋の巻シリーズ、完結。

■夢
 駒場の夢や、頑張ってるやつに諦めて欲しくないと言った「夏のバイト事件」を踏み台にしているので
 その辺、具体的に言うとコミックス2、3巻辺りを読み返すと
 一層くるお話でしたね。

 あの頃の八軒は、夢が無い、夢がある奴は良いよな、夢がある奴は頑張れ……と
 自分に夢が無いのを半ばコンプレックスにしていましたが、それを笑って話せるようになった矢先の事件。

 八軒はまたも奔走しますが……。次回、第九話。

■原作
 第8巻の62話から、65話冒頭まで。事実上三話分くらいです。
 今回のBパート辺りから「冬の巻」へ。

 原作コミックスも最新の第11巻が発売開始!
 表題「銀の匙」の話もあるヨ!

 どーも「冬の巻」終了後も、最低でもコミックス一冊分は連載されるっぽいですよ! ヤッホゥ!