GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

京騒戯画 ♯04「次女と素敵な妖怪達」

なくしてしまったものを悔やむ次女のお話。コトさん奔走の第4話。

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※画像右下隅クリックで拡大。

 Q:母と一緒にいた頃の思い出を想い、何一つ捨てられない少女の持ち物を大量に捨てたらどうなる?
 A:少女がキレて巨大化する。
 そんな♯04話。

 喋れないなりに、身振り手振り、行動で八瀬の為に奔走する妖怪たちがホントに素敵だった!

 唐突に断ち切られた母との思い出が大事すぎて、物が捨てられない八瀬さんも可愛かったですが
 彼女の為に、コトも今回はメインで立ち回って『思い出探し』に奔走する姿といい
 オーソドックスに良い話。

■八瀬の人形
 そんなイイハナシダナーにかこつけて、鏡都のシステム解説や、コトさんの特異性やらが描写されましたが
 あの人形、果たして『明恵上人』は知っててコトに持たせていたのか?

 回想を題材にいよいよ物語に踏み込んでいく感じで、次回は三男、明恵のお話。

明恵『――八瀬にとって、駅開きは大嫌いなものの一つだからな』

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 鏡都に来たばかり、今回も『なんで?』が多かったコトさん。

■思い出
 八瀬は「駅開き」が嫌いだった。
 物が壊れない鏡都で、唯一「物を捨てられる」時期、外界へ物を排出する日が嫌いだった。
 だって、大切な「人形」を鞍馬に捨てられた事があるから。

 そうまでして捨てたのに、期待した代価、母親が帰ってくる事は無かったから。

 八瀬は物が捨てられない女になった。
 そんな八瀬の大切なカップ類、母との思い出の品がイタズラで大量に捨てられ、彼女は塞ぎこむ。
 塞ぎこんだ彼女の為に、コトと妖怪たちは奔走した。

 結局、カップも人形も母親も帰ってこなかったけれど、代わりに得られたものがあったと解ったから
 八瀬は笑って、そうして鞍馬に礼を言った。

 次回、♯05「若き三男の悩みと始まりと終わり」

古都『大丈夫よ。また会える日が来るから―――きっと』

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 母、古都が鏡都を去る前の言葉を思い出し、触れ合った感触を思い起こす八瀬。
 彼女はちゃんと別れを言ってもらえたようです。

 お父さんっ子だったのに何も言わず分かれた鞍馬と対照的というか、男親と母親の違いというか。

コト『わああああああああっ! なんかいっぱい流れてるゥ!』

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 町中が『いらなくなったものを捨て、捨てたものは駅から外界へと運ばれる』期間、それが駅開き。

■駅開き
 元々『絵』である為、誰も死なず何も壊れない、鏡都特有の行事。
 確か、昔の年末大掃除では『古くなった器物は道端に捨てた』なんて聞きますから、その辺からのアイデアか。

 なお、コトさんがハンマーで壊したものは壊れっぱなしという伏線も。え、何その鏡都破壊兵器。

『大切な思い出の品を流せば、きっと母さんに届く。そうすればきっと―――』

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 駅開きを見ていた妖怪がイタズラし、八瀬さんの大切な思い出の品を『駅開き』送りする事案が発生。

■捨てられない女
 これだけじゃゴミ屋敷のようですが、八瀬さんは駅開きが大嫌い。
 両親が鏡都を離れた直後、外界の両親にメッセージを伝える為、大切な人形を流された事があったから。
 それでも両親が帰ってこなかったから。

 もうあんな思いは沢山だから、せめて両親の思い出を、一緒に過ごした物を全部取っておく―――
 そんな八瀬さんのカップが大量廃棄。

八瀬『私の大切なカップは――――どこだぁぁぁぁぁぁ!!』

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 無関係な妖怪さんたちがとばっちりを食う事案が発生。
 それでも付き従い、心配する彼らが素敵。

 鏡都創造期からのつきあいですものね。最低でも数百年単位。

コト『しょうがないよね。お母さんとの大切な思い出のカップだもの!』

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 どうやってだか、妖怪さんから事情を聞いたコトは奮起。
 無数のガレキの山に挑みます。
 が、轟沈。

 そりゃまあこんだけあればどうしようもない。でも奮起するコトさんは良い子だねえ。

鞍馬『見つからぬ八瀬の椀の代わりに、この椀を差し出せと――?』

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 イヤだね。と開口一番答える鞍馬さんナイスガイ。

 私だって嫌かもしれません。
 だって八瀬は、ちゃんと別れを言ってもらえた思い出があるんです。
 でも、鞍馬にはそれすらなかったのですから。

 なのに八瀬はまだ思い出にしがみついて、前に進もうとしない、そんな彼女の為になんて。
 私だって、それは嫌かもしれないと思ってしまいます。

■原因
 八瀬が「人も駅開きも嫌い」になったのは、彼が人形を捨てたから―――
 話を聞いたコトは、同じく両親との思い出の宿る椀を、鞍馬に供出して貰おうと彼に詰め寄る。

 彼は一度は拒むも、原因は自分だと直言され「ならば手に入れてみよ!」と、椀を空高く放り投げた!!

「古都が作ってくれた」ぬいぐるみ

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 その間も、八瀬は回想する。

 あのぬいぐるみだって、元を返せば『彼女にきれいな着物を』と用意してくれた母の気遣いであり
 それを自分は台無しにしてしまって―――けれど母は
 笑ってそれをぬいぐるみにしてくれた。

 怒らず、笑って、母が手ずから作ってくれた。とても大切な思い出だったのだ。

八瀬『一度失った思い出は、二度と元には戻らない――――――二度と』

『鞍馬が、私の気持ちなんか、哀しみなんか、解るかぁぁぁ!』

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 いけない、怒りに我を忘れてる!

■「これは――まさか!?」
 無くしたカップ、ぬいぐるみ、母との思い出に浸っていた八瀬の元に
 ボロボロになったコトと妖怪一同が駆けつける。

 彼女が差し出したモノに、八瀬はまさかと顔を輝かせるもの、それが別の椀だと知って落胆。
 やっぱり、思い出が帰って来ることなんてない
 そう落胆してしまう―――

 ついで、それが『鞍馬の椀』だと知るや、猛然と怒りをたぎらせた!

コト『やりすぎだよ!!』

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 大切な思い出の品を流せば、きっと母さんの元に届く。そうすれば、母さんはきっと戻ってくる!
 そうして流した「ぬいぐるみ」は、何故かコトに届いていた。

■「ありがとう」
 大暴れする八瀬にコトは一撃を見舞う。
 その瞬間、コトの「アラタマ(荒魂)」に付けられたストラップ、ぬいぐるみに気付く。
 昔、自分の持ち物だった大切なぬいぐるみだと気付く。

 八瀬は隙を突かれ昏倒。
 あの時の兄の選択が、母の面影を持つコトへ繋がった事を知り
 奮闘してくれたコトと妖怪たちに感謝し、そして新しい思い出が宿った椀を、大切に使うと告げた。

 そして、彼女は鞍馬にもつっけんどんな礼を言い、思い出を巡る騒動は一段落を迎え
 同時に『コトと古都の関連性』因縁深さが更に強調された。

 ――――そうして八瀬の一件を片付けたコトに、鞍馬は含み笑いを見せた。

明恵『変わらない――何があっても。あいつらが帰ってくるまで、何も!!』

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 そして次回、鏡都で唯一の人間、変われる存在なのに、何気に一番「変わろうとしない」人なのかも。
 そんな明恵さんのお話。

■次女の思い出
 思い出をしょいこみ過ぎる次女、八瀬さんの話。
 思い出が大切すぎるのが悲しくて、そして笑えた結末が快い一編。
 鞍馬さんとの確執も一応緩んだ格好ですし、彼女はこれで一旦「解決」って感じですね。

 でも正直、八瀬さん以上に「鞍馬さん苦労してるなあ」とも思わせられた気もします。長男は辛いね!
 そして次は『親が帰ってくるまで現状維持』と決め込んでいるらしい明恵さんのお話?

 次回、♯05「若き三男の悩みと始まりと終わり」

余談、鞍馬が「人形を流した」結果?

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 回想、古都さんの膝に甘えて「ふんっ!」と嬉しそうに鼻を鳴らす幼い八瀬。
 その仕草と、駅でのコトの仕草が似てたのは伏線?

■外界
 前回の伏見、ショーコ博士から見るに、明らかに鞍馬さんは外界との接触手段を見出しています。
 人形などの「駅開き」を研究し、見出したのでしょうか?
 今回も気になる小ネタも多かったですね。