GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

銀の匙 Silver Spoon 第10話「八軒、豚丼と別れる」

『短いよな、お前たちの命…』。八軒、からっぽの豚舎に立ち尽くす。

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※画像右下隅クリックで拡大。

 いい最終回でした。
 豚丼との別れを原作以上にクローズアップしたのが卑怯。
 って、いえいえ、まだあと最低一話はあるはずです。というか来週もこれまた面白いんですよ。ええ。

 やっぱり、私も『動物は可愛い』と思うけれど肉食は止められません。
 そこに真正面から食いついていく八軒が好きです。

 泣いて笑って考えて行動して。
 毎度ながら、卑怯なまでのエンディングへの入り方といい、最高でしたね。

豚丼、肉となる
 豚が家畜である以上、『豚丼』もいつか肉になる。
 それは頭では解ってるし、解ってるからこそ、八軒はすっきりした答えを出せないでいた。
 かといって、豚丼を生かし続ける訳にもいかないことも解ってる。

 だから、遂に『豚丼』が肉にされる日が来たとき、八軒は『その肉を全部買う』ことにした。

 そんな風に『死んだ後』で責任をとっても、豚丼当人には無意味なことも解っているけど
 八軒は買って、そして自分の手でベーコンにして
 残った肉を豚丼にした。

 肉になってしまった豚丼はとても小さくて、そして、旨かった。

 多分、動物愛護の観点等からすればきっと邪道な選択だろうけれど
 家畜が家畜である事は否定できないから、肉の旨さも捨てられないから、八軒は食べることを選んだ。

■次回が最終回?
 次週、第11話。次回予告無し

……………………

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 冒頭、立ち上る煙を前に立ち尽くす八軒たちから。
 直後オープニングへ。

 もう、このシーンだけで色々と想像できますよね。

吉野『八軒ってさ、バカだよね』

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 この豚丼の懐きっぷりがまた可愛い。こんなに可愛い……。

■考えること
 豚舎でいつものように豚の世話をする八軒を、クラスメイトの吉野はバカだと言い放つ。
 それこそ上のカットのように、クールに『殺して食べるのは当たり前』であって
 深く考えるなんてバカじゃないのか、と。

 けれど一転して、でもそうやって、当たり前の事を捉えなおすのも大切なのかな、って思うようになった
 と柔らかく言い直す。

 前回の富士先生の言葉のように、考え方の違い、価値観の違いが、凝り固まった価値観を変えて行く。

八軒『俺も男だ。あいつ(豚丼)のことは真剣に考えてる!』

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 この時のやりとりを、常盤が中途半端に聞いちゃったのが原因でひと騒動も。
 朝から晩まで忙しいのにホニャララ交遊するヒマあるかい!

 しかしトリ頭の常葉ってば、なんだかんだで一番発情、もとい春機発動期だなあ!!

そんなある日、豚舎のエサ箱が空っぽに

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 理由は、解体時のために『胃腸を空にしておくため』。つまり出荷して肉にされる時が来たのです。
 残酷なようですが、そうして効率化してさえ苦戦するのが現状。

■「俺、豚丼をかいます!」
 いよいよ肉になる、そう知らされた八軒は『肉になった豚丼を買います』と懇願。
 当初、彼が『豚丼を殺せない』と考えた富士先生が煽るのも上手い。

からっぽの豚舎

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 出荷の日、八軒は業者の人に『よろしくお願いします』と勢い込んで頭を下げる。
 これを受けて、少し柔らかい雰囲気になる業者さんが素敵。

 出荷され、からっぽになってしまった豚舎を八軒は自主的に磨き上げた。
 昨日まで賑わっていた場所が、からっぽになる。
 いなくなってしまった実感が押し寄せる。

『ん。いっちょ説明するか!』

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 八軒を気遣うように、ちらっと見てから説明する先生がこれまたおっとこまえ。

■熟成
 豚丼が出荷され早三日、塞ぎこむ八軒の周りにいつものように賑やかな面子が揃う。
 戻ってくるのは、熟成させてからだよな、という話題に。

 じゃあ何故熟成させると旨くなるのかというとだなあ、とこれまた旨そうな話が化学式と共に押し寄せる!

『ほう。面白い事をするな』

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 これまた八軒の話に興味を持った先生が、今度は豚の解体ビデオを流す。

■あくまで。興味がある者だけが見ろ
 精肉にするのは、あくまで農家でなく『業者さんの仕事』なんですよね、とも思わせるワンシーン。
 血がダメで、だけど獣医になりたいと努力する相川も参加。

 やっぱり頭を抱えてしまうけれど
 でも、それでも『獣医になるからにはあの技術と正確さが必要だ!』と前向きな彼がカッコイイ。

『はは……ちっちゃくなっちゃったなあ…』

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 そして豚丼は帰って来た。抱え切れないほど大きくなった子が、ダンボール一箱分になって。

■精肉51kg
 それが豚丼の「肉」の全て。
 市場価格で、1kg496円として、25296円だと先生は言い、八軒はあのバイト代から支払った。

 骨などにも価値はあるにしても、数ヶ月の手間をかけて、あの大きさ、そして1頭分2万5千円、と。

『稲田先輩、俺に、ベーコンの作り方教えてください!』

『おう八軒か。いいぞ。何人でやるんだ?』

『一人で!』

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 結局、八軒は肉をベーコンにすることにした。何より保存が効くからでしょうか。
 稲田先輩に頼み込み、50kgもの肉を一人で作業する。

 八軒が『しなくて良いのにしょいこんだ苦労』が、副次的につくった人脈が生きる。

 稲田先輩、タマコの兄だけあってこれまた筋の通ったいい男。
 後輩を見守ったり諭したり、本当にいい先輩です。

 ここで、勢いの良いいつものBGMがかかるのが、またテンションが上がって仕方ありませんよね!

駒場『葬式みたいだな』

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 それからややあって、時間軸は再び今回の冒頭、煙がたなびくシーンへ。
 それは豚丼ベーコンをいぶす、燻製の煙。

 まるで葬式のようだな、と父の葬式に照らす駒場、それから一転「食うのが供養だ!」と場を盛り上げたり
 しんみりしたBGMのくせに、シリアスだけに終わらない。。。
 かといってコメディでもない。

■「そういうのは人間のエゴだろ!」
 八軒は、肉になった豚丼を『買って』『自分で食べる』事を選びました。
 けれど死んだ豚丼にとって、それが救いになる訳じゃない
 八軒自身の為のエゴだってしっかり解ってる。

 ドタバタコメディの中にちゃんと彼の本音が混ざってるのがこれまた良いですよね。

トリ先生『八軒!! たきたて☆ごは~~~ん』

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 そんじゃ、八軒! いただきます!!

■たきたて!
 しんみりと『豚丼』の燻される煙を眺める一同でしたが、やっぱりお腹が鳴ってしまう訳で。
 でもまあ、まだまだかかるよなあ、と
 そこに颯爽登場! トリ先生!

 タマコも何故か確保していた豚丼の残りを持って現れ、最後は文字通り『豚丼』パーティーに。
 折も折、ちょうど五時前夕飯時。

 腹減り勤労少年たちは、豚丼にがっつく。

あああああああ、甘塩っぺえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 複雑な思いも、きっと一時忘れて、そして血となり肉となる。
 八軒の答えはまた今度。

 食いっぷりとBGMがまた相まって良い余韻。
 ホント、いい話でした。

 次週、第11話。次回予告無し。さて、第一クールの最後はどんなシーンで締めるのでしょうね?

原作3、4巻「夏の巻」

 第25~27話、計3話を1話にアニメとして再編集。
 前回同様、豚丼を強調するシナリオ。

 今クールはもうすぐ終わってしまいますが、来年一月に残りのアニメ化も決定済み。
 いわゆる分割2クールって奴ですねが、今から楽しみですな。

■関連記事
 第9話「八軒、豚丼に迷う」http://blogs.yahoo.co.jp/saranndonn/66687549.html
 第8話「八軒、大失態を演じる」http://blogs.yahoo.co.jp/saranndonn/66668339.html
 第7話「八軒、ギガファームへ」http://blogs.yahoo.co.jp/saranndonn/66647941.html