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Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

るろうに剣心-特筆版- 下巻 [和月伸宏]

 実写劇場版に合わせ、新規・再構成されたパラレル、キネマ版。

  「作り笑顔で練り歩いた処で、自身が作った血溜まりの中からは逃れられん」

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 薫さんが竹刀ツッコミしない本作。実は理由があったのだと制作ノートで解説も。世知辛いねえ。
※画像右下隅クリックで拡大。

 

 時は明治、文明開化の時代。
 刀など「遅れた文化」となりつつある世の中、流浪人を名乗り、飄々と旅する時代遅れの剣客青年がいた。
 しかし、彼の正体こそ、実は幕末最強と謳われた人斬り。
 その名も……。

 

 そんな元人斬り、剣心を主役に据えて、約20年前にヒットした名作剣客バトル物を
 実写劇場版制作に合わせて大胆に再構成した物語。
 いわゆるキネマ版。

 

 ……ていうか、連載開始が1994年だからホントにもう19年も前ってのが今更ビックリ。
 先行した読みきり版も踏まえると当然さらに古い訳で。
 うふふ。

 

■上・下巻
 たった2巻に原作28巻のテイストを込めた辺りはやっぱり流石の和月先生。

 

 当時、特に初期の少女漫画にも似た柔らかい画風からすると
 多少というか場面によってはかなりエッジが立った作画になっていますし
 再構成によるキャラ変更の受け取り方とか、斉藤さんが刀に「悪即斬」と彫りこんじゃってたりやら
 賛否両論はあるだろうなあ、

 

 と思いつつもやっぱりたいしたものです。
 改めてよくこれだけ原作のお話を詰め込んだもんだなあと。

 

■本作と原作
 本作だけで見るなら、主人公である剣心が一度決めた決心に迷い、やがて立ち返るという物語。
 また原作込みで見るなら、これを発端に、迷い、思い、悩む、という
 原作長編に続く印象を感じ、再び読み返したくなる物語。

 

 パラレル扱いであって話的には繋がってませんけれど、私はそう感じました。

 

 この「再構成」が気に入らない人にとっても、鬱憤を晴らさんが為に原作読み返したくなるかもですし。

 

 キャラ的には、無敵手甲番神さんの和月的バカキャラっぷりに妙な癒しを感じたり
 観柳さんの大きいんだか小者なのかミョーなバランスが印象的。
 バトルも完全にボクサーですわあの人。

 

 あとアレですね、上巻掲載の読みきり同様、剣心の「本気の強さ」が強調されまくっていて
 強さだけなら、劇中最強っぽい演出に終始しているのも短編っぽいですよね。
※長期連載なら敗北と成長が欠かせませんけれど。

 

エンバーミング
 現在「死者の歪な蘇生」を題材の一つに
 死が溢れる、フランケンシュタイン、死者を元に作られた人造人間達の漫画「エンバーミング」を連載中。
 個人的にはアバーライン氏とか腹がよじれる程好きです。
 連載再開とコミック新刊に期待。

  収録

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 燕ちゃん、ご友人から「あれ以外ありえない!キャラデザ変更厳禁!」という熱いトークを頂いたとか。
 流石にちょっと作画変わった気はするものの
 うーん、可愛い。

 

 ジャンプコミックスるろうに剣心 -特筆版-」下巻。和月伸宏
 ジャンプスクエアに「キネマ版」と銘打って掲載された。原作は1994~1999年連載。
 2013年7月発売。

 

 第四幕「正義の行方(後編)」
 第五幕「赤べこにて」
 第六幕「明治の光」
 第七幕「暴風」
 第八幕「収束前」
 第九幕「生贄」
 終幕「新時代の中へ――」

 

 巻頭綴じ込み小ポスター。
 あとがき、空きスペースには、フリー・トークからキャラ発起解説、映画への言及など盛りだくさん。
 ほぼ文字のみなので相変わらずボリュームたっぷり。
 色々興味深い話が多いです。