GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

HG ガンダムAGE-3 フォートレス レビューと関連設定

 バンダイガンダムAGE 1/144 HGシリーズより。その他ガンプラ記事はこちら。

遅ればせながら登場した最後の換装型キット

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 HG 1/144 AGE-3F ガンダムAGE-3 フォートレス (機動戦士ガンダムAGE)の簡易レビュー。
 左から塗装済みサンプル、設定画、似ているとする方もいるAGE-1グランサ。
 メカデザインは連邦系担当の海老川兼武氏。

■砂漠戦仕様
 A.G.164年、AGEシステムによる地上戦用砲撃形態。
 フリットの提案により、既存データから砂漠戦闘用として開発された。
 地上のあらゆる地形を高速踏破するホバー機構と、ノーマルよりも取り回しが容易になった多砲門が特徴。
 全火力を一方向に集中、共鳴させ、広範囲を一度に攻撃する事が可能。

■相変わらず「派生キット」と思えぬ完成度
 HG GUNDAM AGE シリーズNo30、2012年11月発売。定価1800円。
 5月に発売されたAGE-3ノーマルの派生キット。ノーマルと同時期の新規設計HGUCは141番アンクシャ
 ポリキャップはPC-001A。

 同オービタルと同じくランナー構成が考え抜かれ、派生キットながら余りパーツは殆ど出ません。
 色分けでは、砲身の細かい黒、腰前面のダークパープルがシール再現となっています。
 スタイルや可動も良好で、発売が異様に遅かった事以外に難はなく
 更にゴッツくなったシルエットが魅力。

 AGE-3の形態では、初見で一番気に入ったデザインでしたのでキット化されホント嬉しいです。
 可動面でも、特に脚部は邪魔な装甲が可動するなど思った以上に動いてくれて好印象。
 欲を言えば肩キャノンの横旋回がやや制限されていますが
 見栄えを考慮した為だ、と解るので許容範囲。

 胴体が小さく見える分はバックパックのシルエットが補ってくれますので
 なかなか力強い感じになってくれています。

■余談:AGE-1グランサ
 似ている、パーツ流用だという方もいますが、増加パーツの形状も色、かなり違うんですよね。
 大体の色、シルエット、印象が「似ている」という感想を生んでしまうのかってな話で
 差別化の難しさを感じさせます。

更にボリュームアップした砲撃型

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 頭頂高は約13.5cm、肩キャノンを寝かせた全高は約15cm(立てると最大17.5cm弱)。
 劇中は火力だけでなく、軽々とジャンプしたり抜き撃ちしたり砲身で受け流したりとヤンチャな暴れっぷり。
 武器もチャージ有り無し選択可能みたいでしたし
 AGE-3では最も強かったのかも。

 AGE-1に本ウェアの手足を付けてみるとこんな感じに。
 AGE-1に対し、AGE-3はバックパック分だけシルエットが大きいですので、結構印象が変わります。
 より末端が大きなメリハリ体型になりますね。

■簡単加工
 頭部アンテナのダボを切り飛ばし、ナイフとヤスリで磨いて鋭角に。
 顔周りと全身を黒のスミ入れ筆ペンで、白色パーツはグレーのペンでスミ入れ。
 キャノン砲門内部を黒マーカーで塗装(陰になるので底だけで十分)。

■AGE-3最後の派生キット
 穴なし握り拳(左右)、左平手、合体差し替え部品、ディスプレイスタンド付属。
 PC-001Aは、1が1個、4が2個、9が3個あまり。

 本機は手持ち火器がありませんので「武器保持握りこぶし」はオマケパーツ扱い。
 手の甲が付いてきませんから、使うなら流用する必要あり。
 設定通りサーベルも付属していません。

 可動面はAGE-3ノーマルをそのまま踏襲し、広いし動くし接地も良いしで抜群。
 欲を言うなら「背面側の腰装甲」があまり動かない事くらいでしょうか。

■HG AGE-3と首?
 三種とも作ったのですが、どうも首ポリの合いが他キットより若干甘いようです(取れる程じゃない)。
 気になる場合、瞬間接着剤をごく薄くなすりつけ、息を吹きかけ乾かした上で
 三分待ってから取り付けてみると改善すると思います。
※可動部を太らせる為。接着しないよう注意。 

効率の良い大気圏内戦闘を想定したウェア

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 本編では31-33話にかけ運用。全力斉射時の火力は本作随一ですが、白兵戦もこなしています。

■型式番号AGE-3F
 全高18.5m、重量73.0t。A.G.164年生産。
 Gホッパーと合体した砲撃形態で、特性上は地球上での局地戦や拠点防衛戦に向いている。
 ノーマルの「シグマシスライフル」と同等の威力を持つキャノン砲を四門も搭載しているのが最大の特徴。
 代わりに飛行能力は失い、サーベルも省略された。

■「砂漠を潜行する敵」への対策機
 一般に「空を飛ぶ機体」は地上機に優位だとされる。
 基本的に「お互いに相手の位置が丸見え」なのは変わらないとはいえ
 モビルスーツが人型である以上、上空の敵を攻撃することは難しい、という単純な理由が大きい。

 しかし遮蔽物が多い状況となると話は違ってくる。
 基本、航空型は「身を隠す」ものがないが、地上側は建物や密林に隠れる事が出来るからだ。
 特に当時は「砂漠に潜行する」という異質な敵機体が現れた事から、ディーバ隊は苦戦を強いられた。

 もっとも、地上機でも「砂漠の下に潜り、高速移動する」敵への対処は難しい。
 敵の姿が見えないのだから、対処法はどうしても限られてしまう。

■砂漠戦仕様
 以上の状況から誕生したのが本ウェアである。
 開発にあたってはフリットが提案を行い、AGEシステムが既存データから具体化する格好で開発された。
 つまり「見えない敵」を広範囲攻撃によって薙ぎ払う、という理屈なのだろう。
 砂漠戦を想定し、脚部もホバーユニットに換装されている。

 ホバーユニットも相応に強力で、ヘビー級の機体ながら軽快な運動性を見せた。
※一説には、シグマシスキャノン四門分のエネルギーを確保する為に飛行機能が排されたともされる。

■ロストロウランの決戦
 続く、連邦軍本部ロストロウランの決戦でも活用された。
 同地区は密林であり、なおかつ湿地帯で足場が悪いことから本ウェアが適当と判断されたからだ。
 事実、本機は八面六臂の活躍を残している。

 以後ディーバ隊は宇宙に転戦した為、地上用の本ウェアはお蔵入りとなった。
 また、この戦いを前にAGE-3は改修によってウェア側が無人化され、単座での運用が可能となっている。

シグマシスライフルを重視・発展させた砲撃形態

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 本ウェアには「ノーマル」のライフルと同威力を持つシグマシスキャノンが四門装備された。
 つまり単純な火力でも四倍になるが、四門同時砲撃の際、火線同士で何らかの干渉、共鳴を行うことによって
 更に威力が跳ね上がる機能も有していたようだ。

■速射、チャージ自在
 ノーマルの「シグマシスライフル」はディーバのフォトンブラスターを応用した強力な火器だったが
 巨大ゆえ取り回ししにくく、射撃時にも数秒のチャージが必要だった為
 高機動型に対しては苦戦を強いられている。

 一方、本ウェアは発射時にチャージを必要とせず、抜撃ちでの発射が可能となっていた。
 チャージを行っている場面もある為、威力に応じての抜撃ち、溜め撃ちが撃ち分け可能になったのだろう。
 パイロットの技量頼みとはいえ「大火力での近接戦」を行っている。

 代わりに肩部・前腕への固定装備になってしまった上
 多少小型化したとはいえ、相変わらず近接戦での取り回しには苦労をしていたようだ。
 近接戦ではパイロットへの負担が大きく、その後開発されたオービタルではビームサーベルも復活している。

AGE-3の量産化は?

 本機が投入されたA.G.164年の戦役は「戦争」という意味では最後の戦いだった。
 しかし終戦を良しとせず、ゲリラ的に両陣営にしかける者達は、当面、絶えることがなかったという。
 さて、そうした輩の鎮圧に向け、本機の量産型もまた現れたのだろうか。

■AGE-3の特徴と量産機
 ただAGE-1ならウェア換装機構、AGE-2なら変形機構が特徴だったが
 本機の特徴である「合体可変機構」となると、やや扱いが面倒なのではないだろうか。

 分離状態がそれぞれが独立して可変、戦闘機になる為、戦闘中により安全に換装出来る事は確かだが
 逆に言えば「戦闘中にウェアを換装する」為に、変形する必要があるか、という問題が出る。
 生産コストが上がり、整備面でも手間が掛かってしまうのだ。

 あれば便利かもしれないが、AGE-2のような巡航形態への可変とは少し意味合いが違うので
 大量生産・運用する量産機とはちょっと合わないかもしれない。

■AGE-3で生まれた技術
 と言っても、AGE-3の特徴はそれだけではない。
 新規開発の大出力ジェネレータや、その出力を生かした新兵器シグマシスライフルの装備
 ヴェイガンと連邦、両方の推進器を搭載している事は大きな特徴だ。

 とはいえ、本機のデータを反映するよりももっと面白い技術がある。
 連邦とヴェイガンは和平をしたのだから、両軍の技術交換、技術融合が進んでゆくだろうからだ。

AGEの先へ

 しかしゲリラは所詮ゲリラに過ぎないのだから、兵器の発展は採算が合わないとするものも居るだろうし
 その鎮圧の為と称して、軍事力を維持し続けるのも限界があるかもしれない。

 実際、大規模な戦争にトラウマを負ったAG暦以前の人類は、改暦と共に兵器、軍事技術を破棄させた。
 逆にヴェイガン首領イゼルカントは「人類は戦争を捨てられない」と考え
 選民と、既存人類自体の大掃除を考えていた節がある。

 ともあれ、AG世界の人類は一旦お互いの憎悪を抑え和平を成し遂げた。
 後に火星圏の病も取り除かれ、広大な生活圏を改めて手にしたことで戦争の原因も除かれたと言える。
 コロニーや火星ではなく、どうしても地球に住みたい、という人々が減るにつれ
 地球圏は更に安定して行く事だろう。

 戦前との大きな違いは「火星圏までの居住空間」と「連邦・ヴェイガンの二大政体」になった事と
 そして専制政治だったヴェイガンが、イゼルカントという君主を失った事だが
 さて、AG世界はその後どうなっていったのだろうか。