GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

ガンイージ レビューと関連設定[Vガンダム]

 懐かしの「Vガンダム 1/144シリーズ」より。その他ガンプラ記事はこちら。

ザンスカール帝国の為に生まれた独自量産機

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 1/144 LM111E02 ガンイージ(機動戦士Vガンダム)の簡易レビュー。
 左から公式サイトの設定画、背景パーツ「森林2」の解説面、説明書サンプル。
 メカデザインは大河原邦男氏で、ガンダムのデザインに悩むカトキ氏へのアドバイスとして呈示された。
 その経緯を反映してか、開発経緯上はVガンダムの原型機にも相当する。

 リガ・ミリティア保有する独自の汎用量産機。
 レジスタンス達の駆る機体として、U.C.0152-0153年にかけて勃発したザンスカール戦争で活躍した。
 特に女性パイロットを中心とした部隊「シュラク隊」で広く知られた機体。
 国際規格パーツを多用しつつ、高性能に仕上がっている。

■放映当時のシリーズ
 Vガンダム1/144シリーズのNo02、1993年5月発売。定価500円。
 新規設計キットで、後に追加パーツキット「ガンブラスター」に派生しました。
 現代の感覚では「廉価キット」の価格ですが、本1/144の方が品種が多く「主力」的な立ち位置で
 7点のみに終わったHGの方が「上位キット」扱いだった事が伺えます。
※HGは1000~1800円程度と現行HG系並み。

 1/144シリーズは全16品キット化されましたが、12番のアビゴルを除き全て共通の「Vフレーム」を採用。
 これは共通規格のポリ製簡易骨格に装甲を組み付けるという仕組みでした。
 付属品豊富ながら僅か500円、という低価格を実現。
 
■割と優秀なキット
 2012年の視点で見てもプロポーションは割と優秀。
 関節さえなんとか出来れば結構イメージが変わりそうですが
 その関節、Vフレームの保持力は極端に悪いので、素立ちすらさせにくいです。

 組み立ては驚くほど簡単で付属品も豊富な同シリーズ
 当時の物価もあってか、現代からすると値段以上のキットですね。
 他のシリーズと比しても明確に「子供向け」だと察せられるガンプラだと思います。

 とはいえ、技術的にか「再現度」はシリーズ全体としては微妙なキットが多かったと思いますが
 ガンイージは中でも割と良いキットだったように思えます。

 時折再生産されているようなので「宇宙世紀後期のモビルスーツ」として買ってみるのもお勧め。
 ジム系に属するジェムズガンとジャベリンも再生産に期待したいところ。

シュラクとは「百舌鳥」の意味なのです

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 現行HGサイズの18m機ジムⅡ、及び23mの巨人機サザビーと共に。
 下はディスプレイスタンドと付属品。ポーズを取ろうとすると関節の劣化が感じられたので見送り。
 だいたい全高11cm程度です。

■簡単加工
 頭部と顎はシールでしたが、小さすぎて浮きそうなのでグレーマーカーで塗装。
 一部を黒マーカーで塗って余った部分はナイフで軽くこそぎ落とし。
 スミ入れペン黒でスミ入れ。

■500円とは思えぬ付属品
 ポリ製の武器握り手が左右、ライフル、バズーカ。
 クリアのビームサーベルは、攻撃中を表現した「曲がり」刀身のクリアサーベルも付属。
 共通のスタンド、背景カード、スタンドに張るネームシールも付属。
 ちょっとした情景セットってところですね。

■1993年製の小型キット
 現行の18m設定キットである「HGUC ジムⅡ」と比較するとご覧の通りの小ささ。
 ジムのコクピット程度(腹部の黒)辺りまでしかありません。なおUC登場の「ロト」は設定全高12.2m.
 同シリーズのHGUC化の難しさが察せられます。

 また、別世界観の16.6m機「ゴッドガンダム」が18m級サイズでHGFC化された際も非難轟々な人がいましたから
 世界観を共有するHGUCブランドでは尚更難しいことも確か。
 1/100版HGUCでも出ないと難しいですかね。

 それはさておき、骨格状の「Vフレーム」に装甲を組み付けるので組み立て簡単。
 小サイズながらよく出来ていますが、一方、金型の劣化もあるのでしょうけれど全般に保持力が低く
 肘など軸を太らせるだけではどうにもならない部分もあって剥落しやすいです。
 本シリーズのみに終わったのも改めて頷けるところ。

■色分け良好、付属品豊富
 色は二色のみですが、デザインがシンプルなので不満は感じません。
 一方、合わせ目やゲート切断跡は言うに及ばず、関節の可動は値段以上ですが保持力が足りません。
 代わりに組み立ては驚くほど簡単で、しかも「背景付きディスプレイスタンド」が付属し
 クリアのビームサーベルとシールドも付いて来るなど遊び心満点。

 色分けは他の機体にも言えますので、デザイン段階で考慮されていたのかもしれませんね。
 言い換えれば、同シリーズは全般に色が絞ってある感じで、シンプルで玄人向けな印象が強いです。
 背景カードの裏に書かれた解説、MSV設定も全体にミリタリー色を感じるもので
 以降の「平成アナザーガンダム」に比べてやや浮いてます。

 また以後のG-W-Xで急激に「主人公とメインメンバー搭乗機」にラインナップが絞られていった事から
 本シリーズの量産、敵機の売り上げに関しては邪推をしてしまいますね。
 トムリアットなんか今見ても結構カッコイイとは思うのですが。
∀ガンダムに至ってはラインナップ自体が少なかった。

 備考:2009年から2011年にかけて購入・組み立て。
 今回改めてレビュー。

ガンダムの先行機にして兄弟機

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 終盤は増加装備タイプのガンブラスターに取って代わられましたが
 そんな終盤で印象深い活躍と言えばやはりこの「砲台代わり」のシーンでしょうか。「ほうれ見ろ!」

 型式番号LM111E02、全高14.9m、重量7.6t(全備18.6t)。
 出力4.820kw、推力20.460kg*4、装甲材はガンダリウム合金スーパーセラミック複合材。
 リガ・ミリティアが独自開発した汎用主力量産モビルスーツ

■実戦的な主力量産機
 民間の武装組織「リガ・ミリティア(神聖軍事同盟)」の量産機。
 Vガンダムとは兄弟機に相当し、少数量産された同機を中核にガンイージが主力を形成した。

 両機は元々は同じガンイージ・プロトタイプから出発したが
 更なる高性能化に加え、分離可変機構を搭載する事で独自色が強くなったVタイプに対し
 本機は非可変、かつ生産性を重視して国際規格のパーツを多用し、信頼性の高い機体として設計された。
 同じ基本設計と反応炉を持ち、基本的なパワーにおいては負けてはいない。

 同組織は、ザンスカール帝国が「サナリィ」のサイド2支局を接収した事から
 新型モビルスーツの開発と投入を予期しており、他のサナリィ関係者に協力を取り付け
 まず「ガンイージ・プロトタイプ」を開発し、続いて「V計画」を発動してフラッグシップ開発へと進んだ。

■国際規格パーツ
 ガンイージは国際規格部品を多用しつつ、同時期の軍主力機より強力であった。
 もちろん設計自体が優れていた故だが、当時、高性能な部品や生産設備の確保が容易だった事も大きい。
 これは依然モビルスーツ産業の最大手であったアナハイム社が産業全体の共存共栄を唱え
 生産設備や設計特徴の平均化が進んでいた為である。

 一般に「Vタイプは量産を考慮し整備性に優れていた」とされるが、それでも数の上では少数だった。
 それはガンイージがそうした国際規格パーツを取り入れて生産・整備・信頼性を高めた
 優れた「量産兵器」だった事にも起因するのだろう。

 プロトタイプの増加試作機として建造された初期生産型、増備型、後期生産型のみならず
 現地部隊でも陸戦型などに改修されて運用された。

■宇宙戦国時代と帝国
 本機が開発されたUC0150年代は、連邦政府が宇宙統治を弱めた時代であった。
 その少し以前となるUC0140年代から各コロニーは自治を強め、武装し、経済格差による対立が激化し
 強力な統治者が居なくなった結果、宇宙は騒乱の時代を迎えた。
 宇宙戦国時代の幕開けである。

 ザンスカール帝国は、サイド2のアメリアコロニーから出発した武闘的なコロニー国家だったが
 やがてサイド全体を統合し、地球本土の制圧を目論み侵攻を開始する。
 これがザンスカール戦争である。

 リガ・ミリティア自体はUC0130年に既に構想されていた組織だが、これを予期して0148年に再結成され
 対抗戦力としてガンイージガンダムを開発、各地の連邦軍と協力して抗戦にあたり
 やがて連邦軍ムバラク大将の独自判断により連邦主力艦隊が参加した事によって
 なんとかこれを鎮圧することに成功した。

モビルスーツの小型・高出力化、第2期MS

 本機はUC0073年から出発した第1~第5世代モビルスーツの先に生まれた「第2期MS」の発展型である。
 第2期MSとは、0111年にサナリィが「F計画」で完成させた「F90」に端を発する機体群で
 小型・高出力・新構造・新武装を実現している。

 機体の小型化と高出力化が相まった機動性能はこれまでの機体を大きく上回るものであり
 軍が当初考えていた「新型機は高性能化して欲しいが、生産施設・運用施設、搭載艦艇の都合があるから
 これ以上大型化してもらっては困る」という実用的な観点を越えて
 文字通り小型かつ高性能な機体となった。

 特に端的なのは既存機より小型かつ大幅に高出力化された事だろう。
 UC0090年代の新鋭量産機ジェガンが出力1870kw、同世代の大型・高出力機だったサザビー3960kwに対し
 F90は3160kw、0150年代の「旧式機」であるジェムズガンですら3860kw
 ガンイージに至っては実に4820kwもの反応炉を搭載している。

■第2期モビルスーツの発展
 F90が達成したブレイクスルーを更に煮詰め、やがて第2期MSの象徴となった装備と言えば
 やはりビーム・シールドが挙げられる。小型化と高出力化を両立し、余裕の出来た出力を生かした装備で
 性質はほぼビームサーベルの拡大版であり、実体弾に対してのみならず
 モビルスーツレベルのビーム兵器もほぼ防御可能であった。

 ちなみにビーム・シールドを主力機レベルで初めて採用した「クロスボーン・バンガード」の開発系譜は
 基本的に彼らが独自に発展させてきたものであり、彼ら、サナリィアナハイムが競うことで
 0110~0120年代に「第2期モビルスーツ」は飛躍的な発展を遂げている。

 ちなみに0150年代のザンスカール戦争当時、旧式機と呼ばれていた連邦軍「RGM-119 ジェムズガン」は
 0119年に制式採用された機体で、アナハイムが開発・生産を担当した機体であった。
 同じく0122年に採用された「ジャベリン」も同社の手によるものである。

 また、このザンスカール戦争の集結と共に「宇宙世紀の公式年表」は途絶えており
 以降の歴史については諸説が語られるのみである。