GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記 バックアップ

Yahoo!ブログから移籍。2007/5/23(水)から2016/7/2(土)まで。現在 http://gno.blog.jp/

宇宙世紀の量産機のお話その4【ネオ・ジオン系】

 その1はジオン&連邦その2はティターンズとエゥーゴその3はアナハイム社。長くなりすぎたので最終回。

宇宙世紀の「MS開発元」

 RGM-89 ジェガンが採用されたUC0089年までの「モビルスーツ開発元」を大別すると、
 大まかにいって5つに分けられると思います。

1.ジオン公国
2.地球連邦
  2-1.ティターンズ
  2-2.パプテマス・シロッコ
  2-3.エゥーゴ
3.アナハイム・エレクトロニクス
4.ジオン残党(ネオ・ジオン)
5.その他

4.旧ジオン残党<ネオ・ジオン

 まずジオン公国とは、かつてジオン・ズム・ダイクンが主導した共和国がザビ家によって再編された姿だ。
 その後uc0079年一年戦争を起こすも敗北、公国はジオン共和国へ再び戻された。
 この経緯により「ジオン」はいくつかの派閥へ分かれている。

 大きく分ければ、「ジオン共和国(国軍」「公国派(ザビ家派)」「アクシズ派」「ダイクン派」の
 四つに大別する事が出来る。また泡沫組織として海賊化した元軍人らの組織もあるが
 規模が小さくまた細分化しすぎている為、ここでは割愛する。

4-1.ジオン共和国

 敗戦後、再編されたジオン公国の後継国家。
 制限付きで国軍保有を許されており、その戦力は一年戦争当時のモノが中心。
 既に旧式化したザク、ゲルググ、艦としてはチベ改、ムサイ改などを保有。語られる部分が少なく、
 ある意味で謎が多い。
 
 UC0088年のハマーン戦争では連邦からアクシズへ割譲され、一時的にネオジオン本拠となった。
 その際、国軍は旧式のザクⅡをベースジャバーに乗せることで新型との機動性差を解決し
 宇宙での戦闘では新型機に迫る活躍を見せている。

 またアナハイムから政治的に譲渡された「シュツルム・ディアス」を使用するサトー隊などが活躍。
 腕前は確かだったが、アクシズの政治・軍事力で表立てたにも関わらず、「我らこそが本流」とばかりの
 態度をとる兵士の姿等、ZZの共有キーワード「ダメな大人たち」としても描かれた。

 その後はアクシズの敗北に伴い再び共和国に戻されたようだが、アクシズ、シャアの相次ぐ失敗で
 軍事的ネットワークと求心力を失ってゆき、シャアの動乱の七年後、
 UC0100年を以って自治権放棄に至り解体された。

■ジオンの名を告ぐ公的組織
 さて「ジオン公国」は一応民主主義国家である。
 その内閣の長であり、かつてジオン・ズム・ダイクンを盛りたてた政治家の一人、ダルシア・バハロ首相が
 代表する。彼は晩年のデギン公王とも親しい反戦派の一人でもあり、一年戦争終結に尽力した。

4-2.ダイクン派

イメージ 2
 共和国同様にジオン・ズム・ダイクンの遺志を継ぎつつも、
 共和国と違い武力併用も視野に入れ、連邦政府打倒を志す組織群。
 もっとも、劇中明確なダイクン派組織は登場していない(ハズ)。
 強いて言うならシャアの動乱における第二次ネオジオンが挙げられるが、
 アレはザビ家最後の遺児が失われた(とされる)アクシズ戦役の後であると共に、一年戦争時のジオンの英雄「シャア」を掲げての組織であるので、ダイクン・ザビ・アクシズの三派を取りまとめた存在と言ったほうが正しいと思われる。

 また新劇場版「新約Z」の舞台裏を語った漫画「デイアフタートゥモロー」によれば、
 ダイクン派はキャスバル(ダイクンの遺児、シャア)に期待する者らの集まりとして戦後も健在であり
 アナハイム北米工場キャリフォルニアなどを中心に、地上に残ったジオン残党の一大勢力として
 新規MS開発をも伴いながら、大規模な戦力を蓄えているという話も呈示された。

 彼らのその後は不明だが、シャアの決起に協力したと考えるべきであるし
 シャア=キャスバルが失われ、またセイラに起つ意思が無い以上、彼らは解体の道を歩んだと思われる。

4-3.旧ジオン公国

イメージ 1

 敗戦で失われたジオン公国の思想的な後継組織たち。
 一年戦争後も地球各地で戦い続けた各残党軍らがこれに属し、Zガンダム、及びZZガンダムで登場。
 またOVA「0083 スターダストメモリー」においてはギレンを神格化した過激派
 デラーズ・フリートが現れ耳目を引いた。

 新規生産は殆ど無く、一年戦争時のMSを整備・近代化改修しながら戦っている。
 デラーズ・フリートは生産設備を持っていたが、新規開発はドラッツェ程度で旧式機生産が主だったようだ。
 またジオニックなど旧ジオン系企業は、アナハイム下で対応可能な部品を作っていたフシがあり
 旧式なハズの彼らの機体はかなり長い期間運用されていた。

 主な機体はザク、ドム、ゲルググ等とその派生機。加えて連邦から鹵獲した機体も運用。
 グリプスで敗退したティターンズマラサイ等(アナハイム製)も彼らの手に渡っていたようだ。
 またシャアの動乱以後は、当時のジェガン同等の基本性能を持つギラ・ドーガも加わったが
 生産数は少なく、また正規軍と違って拡張する余裕はないので性能格差は開く一方となり、
 年代を重ねるごとに姿を消して行ったようだ(シルエットフォーミュラ事件等)。

■かつぐ「神輿」が存在しないゲリラ組織
 連邦を倒し、一年戦争で失われた公国そのものの再建を目指している。
 が、これを取りまとめるべきザビ家の面々がほぼ戦死し、また対抗できるほどの戦力・新規開発能力を
 基本的に持たないモノが多く、「投降できずゲリラ化した組織」が殆どを占める。

 ザビ家の名を告ぐミネバ・ラオ・ザビを戴く「アクシズ」や
 国父ジオン・ズム・ダイクン、そして一年戦争の英雄の名を戴く「シャア・ネオジオン」など
 まとめ役となる「神輿」の出現ごとに再起を繰り返してきたが、シャアの敗北の後は士気もまとめ役も
 戦力も底を付いたのか、彼らの名を継ぐ反乱組織は殆ど見られなくなった。
 uc0122年頃にも一応姿は見られるが連邦を崩す程の戦力は持てず、隠遁生活に徹した組織や
 他組織の傀儡となったモノも見られた。

機動戦士ガンダムUC
 シャアの動乱以後のジオン残党組織が登場するが、筆者未見(非富野宇宙世紀、という点から敬遠)。
 アニメ化で「サンライズ公式」となったら取り入れる予定。

4-4.アクシズ

イメージ 3
 一年戦争時から鉱物資源基地として機能していた宇宙基地。
 自給自足可能であり、豊富な鉱物資源もあって戦後は残党軍拠点として機能。
 ザビ家最後の遺児と目されたミネバ・ザビが落ち延びたこともありジオン再建の象徴となった。
 当初は穏健・ダイクン派であるマハラジャ・カーンが長を務めたが、跡目をついだハマーン・カーンにより事態は一変。旧式機のメンテと共に多数のMSを新規開発・生産し、地球連邦の内紛を利用して一大攻勢を仕掛けた。

■主力ガザ・シリーズ
 主力は操作性・生産性に優れた簡易可変機「ガザC」。
 生産性相応で基本性能は一年戦争MSと同レベルであるが、可変時に大火力が使用可能なのが特徴。
 熟練パイロットの絶対数も不足していたアクシズは本機を大量生産し、敵部隊接近前に
 一斉射撃で敵部隊を消耗させる「集団砲撃戦術」を採用していた。
 いわばグリプス版のボールとも呼べる機体。
 また後継機としてガザD、ガ・ゾウムが存在するが、こちらはかなりの高性能機である。

■「騎士」用MS
 またガザシリーズとは別に、少数生産に絞っての高性能MSも開発された。
 おそらくは「エース級+高性能機」「短期育成兵+操縦が簡単なガザ系」によるハイ・ローミックスと
 推測され、また後述する「単機による決戦兵器」という単体性能を追求した決戦兵器開発に向けた、
 多種多様な技術試験機群だったとも考えられる。

 ネオジオンの士官「騎士」を中心に与えられたこれらの機体は、絶対的な生産数こそ少ないものの
 種類は非常に豊富であった。ネオジオンはMSパイロットの人材不足に反し、開発陣の充実や
 資源が比較的豊富であったらしい事も伺える。※特にZZ冒頭。

 主な機体としては、ガルスJ、ズサ、ハンマ・ハンマ、R・ジャジャ、ガズエルガズアル
 ドライセン、ザクⅢ(改)、ドーベン・ウルフ、バウ、リゲルグ、水中用のカプール
 可変MAのジャムル・フィン等。いずれも高級機と言える性能を誇る。

 ちなみにMS-14Jリゲルグは資料によって「ゲルググの再設計機で新兵訓練に用いられた」となっているが
 スペックは百式に匹敵し、劇中ではネオジオンの士官イリア・パゾム機としてZZガンダム
 パワーで押す場面も見られ、設定の錯綜が見られる。

■NT兵器
 一年戦争時の「エルメス」を小型化したMS「キュベレイ」を開発、実戦投入。
 これには様々な技術革新があり、当初は首魁ハマーン・カーンの専用機として用いられていたが
 やがて強化人間向けに改良型が少数量産された。またMA級の火力を持つ「ゲーマルク」も開発されている。

■決戦兵器という思想
 このように多数の高級機を開発していた彼らだが、「総合的に見れば連邦に戦力で劣る」という
 脅迫観念にも近い思いを抱えており、やがて旧ジオン公国同様「単機で戦局を変えうる決戦兵器」という
 コンセプトを選択、「NZ-000 クィン・マンサ」という弩級NT専用MSに結実させた。

■内紛、敗戦へ
 連邦の内紛に介入し各コロニーとティターンズ残党を懐柔・制圧、更に地球降下を実行し旧残党軍の多数を
 吸収、怒涛の勢いで連邦首府ダカールを制圧するなど、アクシズは戦略的勝利を収め、
 ついでコロニー落としによって他拠点に対しても大きな圧力を加え
 ジオン本国である「サイド3割譲」という大戦果を果たす。

 が、この勝利は一時的なものに過ぎなかった。
 サイド3進駐後、アクシズで内紛が起こり「ザビ家の遺児」を自称するグレミー・トトが蜂起、
 同じくザビ家の遺児であるミネバ・ザビを掲げる(実質的な傀儡とする)ハマーン・カーンと内戦に入る。
 その後、今度は逆にエゥーゴ・連邦の介入を受け、ハマーン以下主だった者は全滅。
 ミネバ・ラオ・ザビの失踪も判明し、アクシズは完全敗北する。

アクシズの系譜
 拠点は失われたが、この時MSと設計データを持ち出した者がいた。
 やがてアナハイムの支援を受けた彼らは旧公国・アクシズ・ダイクン派をとりまとめたシャアの蜂起に
 参加し、AMS-119ギラ・ドーガを始めとする機体を完成させている。しかし生産拠点の依存と
 開発データのアナハイム流出は避けられず、独自研究施設をも失ってしまった彼らは
 旧ジオン以来のMS開発技術における優位を失い衰退していったらしく
 後の組織では新型機はほぼ見られなくなっていた。

5.その他

 特に無し。